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5 新展示のねらい
新しく改装する常設展示の目指すところ、あるいは改装の哲学とも言うべき改装計画は、約1年の常設展示検討委員会での意見交換を経て、「展示見直し基本計画」として意見の集約をみたもので、次にその内容を紹介してみたい。
(ねらい)
鹿児島県の総合基本計画の方向に沿い、分かりやすく・楽しく・親しめる展示等、時代の要請に応えるためには、次のような点について見直しが必要と考えられる。
(1)常設展示における動線の改善
第一世代の常設展示は1〜3階からなり、入口から出口まで固定的な動線になっているので、これを時代別、部門別に自由に選択して観覧ができるように展示構成の見直しを行い、動線の改善を図る。
1.テーマ展示
テーマ展示は、鹿児島の歴史の概略が理解できる展示で、4つのテーマ基調を設けて1〜2階部分に展示しているが、これを1階部分に集約し、鹿児島の各時代の歴史がわかるように編年的な展示とする。
2.部門別展示
部門別展示は、テーマ展示の理解を深めるための展示で、3階だけでの展示となっているが、2階(歴史・民俗)、3階(美術・工芸)として更に充実し、この一部に「ミニ企画特別展示室」を設け常に新しい展示の観覧ができるようにする。
(2)展示内容の充実
歴史部門においては、庶民の歴史の充実を図る等多面的な視点に立った展示内容とする。また、考古部門では、最近の調査研究の成果も取り入れて展示の充実を図る。
さらに、開館当時約38,000点であった収蔵資料は、現在約66,000点に増加しているので、これを常設展示に利用するほか「ミニ企画特別展」で有効活用を図る。
(3)新しい技術の導入
児童・生徒が理解しやすいように、新しい展示技法によるジオラマ・模型・映像等の導入を図るとともに、特に青少年に人気の高いAV機器を積極的に利用した解説システムを導入する。
(4)県勢紹介コーナーの充実
県勢の現状や将来を紹介するコーナーは、「マルチ映像コーナー」をソフト・ハードともに見直し、県勢発展の方向を示す映像コーナーとして充実する。
(5)郷土歴史情報の提供
郷土の歴史研究に関する資料を収集整理し、広く県民や研究者の一層の利便に供するために「映像ライブラリー」「郷土資料コーナー」等を設ける。また、地方の歴史民俗資料館との連携強化を図り、資料のデータベース化やハイビジョン対応を促進する等、情報提供機能を充実する。
(6)体験学習コーナーの新設
ケース内展示のみでなく、レプリカ等を作成し、触れたり、体験できる展示のあり方も検討する。
(7)楽しめる・親しめるコーナーの新設
1.ゆとりのコーナー
(休憩コーナー・喫茶コーナー)
2.ミュージアムショップ
以上の基本計画の内容を展示改装が終了した時点で見直してみると、基本的なことは全て実施され、ねらいどおりの改装ができたと言えると思う。ただ映像については、ハイビジョン対応ということも考えていたが、これはソフト制作の問題や予算の都合から実現していない。
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