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8 資料のデータベース化と解説システム

 展示改装が目指してきた、分かりやすく・楽しく・親しめる展示を実現するための一つの手段として、今回パソコンを利用して解説を行う方法を採用した。
 一般にパソコンによる解説は単体のパソコンを利用し、解説のためだけの情報を入れ、これを引き出す方式であると思うが、黎明館ではこの機会に収蔵資料を全てデータベース化し、解説の情報もここから引き出す方法はないかを検討した。専門家にシステムの概要設計を依頼する等の検討の結果、次のようなシステムにすることになった。

(1)資料管理システム

 主に学芸関係の業務用として使われるもので、データベース化された情報の全項目の検索・修正・追加・管理等の作業と展示資料の解説・収蔵資料の検索システムに提供する情報の修正・追加等の作業を行う。

(2)資料検索システム

 所蔵資料について、来館者がデータベースから解説文・写真等の情報を自由に検索して得ることができる。

(3)展示解説システム

 展示資料について、データベースから解説・写真等の情報を提供するほか、来館者は関連の資料で収蔵庫に格納中の資料の情報、関連するトピックス的情報あるいは動画情報も得ることができる。

(4)郷土館等情報提供システム

 県内の郷土館等博物館施設の案内やそれらの館が所蔵する代表的な資料についての情報の提供を行う。
 これらのほかに、館の施設管理や来館者の予約を管理するシステム、資料の貸出しや寄託資料を管理するシステム等も併せて構築した。
 実際に来館者が利用するのは、常設展示場に置かれた展示解説システムの端末19台と郷土情報ライブラリーの7台である。展示解説システムは、各中テーマ単位に置かれており、端末の周辺に展示される主要な資料の解説と写真情報を得られるほか関連する収蔵庫に収蔵されている資料の情報も得られる。郷土情報ライブラリーの端末からは、前述の解説情報と合わせて収蔵資料について検索し情報を得ることができる。検索方法は、資料名を入力して行う方法と資料の分類から行う方法をとっている。
 資料のデータベース化については、展示改装作業を行いながらの作業であったため、十分なデータが入っているとは言い難いが、情報を基礎データと詳細データに分け、基礎データについてはリニューアルオープン時点までに収蔵資料すべての入力を終了している。詳細データについては今後2〜3年を目標に、写真データを含め充実していく計画である。
 なお、展示解説については、以上のようなパソコンを使ったものと合わせて解説員を配置し、人から人への情報伝達も重視している。

まとめ

 新設博物館の建設、第一世代の展示製作から展示改装に至る歴史を述べ、これらの事業に携わった経験を紹介した。各館建設の主旨、歴史、運営の違い等があり、画一的な改装の手段、方法は無いと思うが、時間に追われながら行った改装の経験が、今後展示の改装を計画される博物館にとって、何らかの参考になればとの思いが強い。
 


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