インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  エリアレポート  >  国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」

国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」

文 [エリアレポーター]コロコロ / 2017年10月20日
北斎がひきつれてきた名画の数々
西洋絵画を見ていると必ず目にするジャポニスムの文字。浮世絵が影響を与えたという解説を断片的に見てきました。それらを一堂に会して鑑賞できたらと思ったことが過去にありました。まさかそれが現実になるとは!


10月20日 プレス内覧会 国立西洋美術館 「北斎とジャポニスム」

なぜに「北斎」?
西洋絵画に影響を与えた浮世絵師は、広重、国芳、歌麿などもいたはず。ところが北斎は「この1000年で最も重要な功績を残した世界の100人」に選ばれるなど特別扱い。その理由を探ってみます。

館長による見どころ紹介
大盛況のプレス内覧会。馬渕明子館長よりご挨拶がありました。29年前、同館でジャポニスム展が行われ、時を経て「一人の浮世絵師と西洋の芸術家を組み合わせる」という世界初の試みに至ったのは、世界の注目とともに研究を重ねた賜物。


レセプション 馬渕明子館長 ご挨拶

構成は「北斎と〇〇」というようにモチーフごとの章立て。会場を見るコツは、各章で壁が色分けされているのでそれを目安にするとよいとのこと。


テーマが変わると壁の色も変わります

館長にインタビューしました
Q:他にも浮世絵師はいたはずなのになぜ、北斎がその中心となったのでしょうか?
A:開国すると、外交官が日本にやってきて、報告として紀行文を書きます。日本の状況を伝えるため挿絵を探した時、北斎の絵が目についたようです。なぜ、北斎だったかといえば、描写のユニークさ、的確さ、幅の広さなどが彼らの心をとらえました。また、目につきやすい状況も(出版数が多かった?)あったのでは?


1章 【西欧人の日本紀行寄稿】

展示や音声ガイドより
展示を順に追って見ていくと、とにかくレパートリーが広い! そしてバリエーションも! 動植物はもちろん、人物画、風景画、春画まで!


北斎の人物画コーナー(ピンク)

北斎と動物(赤)

北斎と植物(黄色)

春画(独立ブース)

しかもただ描いたわけではありません。圧倒的な描写力に、人物のウィットに富んだ表情や動き。そして膨大な量! 外国では描かれないモチーフの斬新さもより際立ったのでしょう。また同じテーマで何度も描く連作という作風がない西洋では、驚異的だったはず。

一筆に宿る描写力
私が描写力を感じたのは、一筆で描かれた女性の背中。影もないたった一筆の輪郭。それだけで柔らかで丸みをおび、ふくよかで優しさまで感じたのです。一方、ドガの背中は、幾重にも筆を加えていますが、たくましい!

『一筆画譜』に描かれた人物も、最小限の線で、対象を一発で決めています。油彩を重ねる西洋人には神業だったかも・・・


エドガー・ドガ 《背中を拭く女》1888-92年頃 国立西洋美術館(梅原龍三郎氏寄贈)

輪郭がものの本質をとらえる
音声ガイドの中で同様なことを語っていました。「対象を表す輪郭は、ものの本質を表し、浜辺の波が海すべての波を表現している」と。筆一本で対象の本質を浮かび上がらせる北斎の画力を西洋の芸術家は見抜いたのでした。

鑑賞後、図録を拝見。馬渕館長の寄稿には、北斎の評価は、他の浮世絵師の検証を行った上でなのか。実は×××とありました。なぜ北斎が別格となったのか? 会場で探りつつ、さらに興味が湧いたら図録も必見です!

会場国立西洋美術館
開催期間2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
休館日月曜日(ただし1/8は開館)、12/28~1/1、1/9
開館時間午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後8時。ただし 11/18は午後5時30分まで) ※入場は閉館の30分前まで
所在地東京都台東区上野公園7-7
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
HP : http://hokusai-japonisme.jp/
Twitter公式アカウント : @hoku_japonisme
料金一般 1,600円 / 大学生 1,200円 / 高校生 800円
展覧会詳細へ 「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」 詳細情報
エリアレポーターのご紹介
コロコロ コロコロ
美術鑑賞から、いろいろなモノの見方を発見させられます。作品から広がる世界や着眼点を提示できたらと思っています。理系の目で鑑賞したら、そんな見方も提示できたらと思っています。こちらでネタを集めています。コロコロのアート見て歩記&調べ歩記録

エリアレポーター募集中!
あなたの目線でミュージアムや展覧会をレポートしてみませんか?

取材レポート
サントリー美術館「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」
セーヴルの300年
世田谷美術館「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」
パリジェンヌ展
パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」
ヘレンド展
根津美術館「墨と金 ― 狩野派の絵画 ―」
墨と金
Bunkamura ザ・ミュージアム「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」
ルドルフ2世の…
上野の森美術館「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」
生賴範義
国立科学博物館「古代アンデス文明展」
古代アンデス文明展
21_21 DESIGN SIGHT「野生展:飼いならされない感覚と思考」
野生展
日本科学未来館「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」
MOVE なれる展
エリアレポーター 神戸市立博物館「ボストン美術館の至宝展 ― 東西の名品、珠玉のコレクション」
[エリアレポーター]
ボストン美の至宝
横浜美術館「石内 都 肌理と写真」
石内 都
エリアレポーター 大阪市立東洋陶磁美術館「唐代胡人俑 ― シルクロードを駆けた夢」
[エリアレポーター]
唐代胡人俑
エリアレポーター 国立科学博物館「南方熊楠」
[エリアレポーター]
南方熊楠
エリアレポーター 国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
[エリアレポーター]
北斎とジャポニスム
エリアレポーター ホキ美術館「第3回 私の代表作展」
[エリアレポーター]
ホキ美術館
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
特別展 運慶 草乃しずか展 煌く絹糸の旋律 国宝 雪松図と花鳥 -美術館でバードウォッチング- ヘレンド展―皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯
鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます ファンタジーの王様 武井武雄展 ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち 色絵 Japan CUTE ! 
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「犬」
いよいよ投票開始!!
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
ミュージアムキャラクターアワード2017 ミュージアムキャラクターアワード
2017 結果発表
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2018 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社