インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  エリアレポート  >  「没後150年 坂本龍馬」by白川瑞穂

京都国立博物館「没後150年 坂本龍馬」

撮影・文 [エリアレポーター]白川瑞穂 / 2016年10月14日


日本で最も人気のある歴史上の人物のひとり、坂本龍馬の没後150年を記念した展覧会です。
全191点の展示資料のうち72点にのぼる龍馬直筆の手紙を中心に、彼が生きた激動の時代を俯瞰しながら、坂本龍馬の実像に迫ります。

龍馬といえば豪快な人物のイメージがありますが、彼の手紙からは意外な側面が見えてきます。

まず、龍馬は大変筆まめで家族に対する愛情溢れた常識人であったこと。彼は郷里の土佐にいる家族ひとりひとりに宛てて多くの手紙を書いていました。

郷里の土佐を離れ、志を持って江戸に暮らしていたのですが、坂本家の行く末も案じつつ、すぐ上の姉の乙女への手紙には「四十歳までは家に帰らない」と決意を顕にしています。

重要文化財《龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛》京都国立博物館蔵

同じく乙女宛の大変有名な手紙では、妻おりょうとの新婚旅行といわれる湯治の旅の様子を伝え、山登りの行程を表したヘタウマ?なイラストを入れてみたりと、お茶目な一面が。

重要文化財《龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛》(部分)京都国立博物館蔵

慶応3年10月9日、大政奉還の直前に書かれた兄坂本権平あての無事を知らせる手紙が親族に宛てた最後の手紙となりました。手紙の下方に墨移りの跡があり、慌ただしい状況にあった龍馬が立ったまま急いで手紙をしたためたと思われます。

親族以外のものに宛てた手紙からは、民衆から選挙で選ばれた議員で構成される下院と貴族による上院でのイギリスを見本とした二院制をしくことを記すなど、龍馬が大政奉還後の日本の在り方を考え、それが現代の日本の基礎となっていることがわかります。

こちらは新政府の財政難への対処として福井の三岡八郎と会い、語り合ったことを伝える手紙。

《龍馬書簡 慶応三年十一月 後藤象二郎宛「越行の記」》

政治家として彼が大局観と冷静な状況判断力、行動力を兼ね備えた人だったことがうかがい知れます。

また、手紙ではありませんが、メモ書きではカステラのレシピを残しています!!
長崎に滞在していたこともあり、カステラが大好きなスイーツ男子だったそうです。

龍馬の遺品である刀も展示されており、銘吉行は暗殺の際に敵刃を受けたとされるもの。刀剣ファンの方も興味深いものではないでしょうか。

《刀 銘吉行 坂本龍馬佩用》京都国立博物館蔵

龍馬の死後、40年後と50年後には早くも龍馬展が開催されたそうです。明治時代から龍馬が日本の歴史上重要な人物であると認識されており人気もあったために、資料が大切に受け継がれ、その後それらをもとに多くの作品に描かれてきたのでしょう。

ところで、この展覧会の音声ガイドは大人気の歌舞伎俳優で、龍馬と意外なご縁のある尾上松也さん。会場には龍馬プリクラならぬ龍馬とのツーショット写真が取れるブースも設置。


ミュージアムグッズも充実していて、龍馬の大好きなカステラもたくさん・・・!



この展覧会を機に、映像作品や小説によってつくられたイメージの坂本龍馬ではなく、人間味溢れる彼の素顔を覗いてみませんか。

会場京都国立博物館
開催期間2016年10月15日(土)~11月27日(日)
所在地 京都府京都市東山区茶屋町527
TEL : 075-525-2473(テレホンサービス)
HP : http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/index.html
展覧会詳細へ 「没後150年 坂本龍馬」詳細情報
エリアレポーターのご紹介
白川瑞穂 白川瑞穂
関西在住の会社員です。学生の頃から美術鑑賞が趣味で、関西を中心に、色々なジャンルのミュージアムに出かけています。観た展示を一般人目線でお伝えしていきます。

エリアレポーター募集中!
あなたの目線でミュージアムや展覧会をレポートしてみませんか?

取材レポート
サントリー美術館「寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」
寛永の雅
太田記念美術館「明治維新150年 幕末・明治 ― 激動する浮世絵」
幕末・明治の浮世絵
パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」
ヘレンド展
東京国立博物館 表慶館「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」
アラビアの道
千葉市美術館「小沢剛 不完全 ー パラレルな美術史」
小沢剛
Bunkamura ザ・ミュージアム「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」
ルドルフ2世の…
東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
仁和寺と御室派
横浜美術館「石内 都 肌理と写真」
石内 都
世田谷美術館「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」
パリジェンヌ展
国立新美術館「20th DOMANI・明日展」
DOMANI・明日展
「静岡県富士山世界遺産センター」がオープン
静岡県富士山世界遺産センター
日本科学未来館「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」
MOVE なれる展
エリアレポーター パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」
[エリアレポーター]
ヘレンド展
エリアレポーター 京都国立近代美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
[エリアレポーター]
ゴッホ展
エリアレポーター 国立国際美術館 開館40周年記念展「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」
[エリアレポーター]
トラベラー
エリアレポーター 神戸ファッション美術館「芳年 躍動の瞬間と永遠の美」
[エリアレポーター]
芳年
エリアレポーター 大阪市立東洋陶磁美術館「唐代胡人俑 ― シルクロードを駆けた夢」
[エリアレポーター]
唐代胡人俑
エリアレポーター 国立科学博物館「南方熊楠」
[エリアレポーター]
南方熊楠
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
特別展 運慶 アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝 色絵 Japan CUTE !  ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか
仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ― ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~ 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「犬」
グランプリは 大和文華館 でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
ミュージアムキャラクターアワード2017 ミュージアムキャラクターアワード
2017 結果発表
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2018 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社