日本画家　松岡映丘/巨匠たちに導かれた備前焼作家～土と炎に魅せられて～

松岡映丘（1881～1938）は、やまと絵の代表的な画家。兵庫県神東郡田原村辻川（現在の神埼郡福崎町辻川）生まれ。八人兄弟の八男で、兄に民俗学者の柳田國男などがいる。14歳で橋本雅邦に師事。16歳でやまと絵住吉派の画家、山名貫義の画塾に転じる。京美術学校日本画科に入学。武者絵への興味から始まり、古典的なやまと絵（日本的な主題や画風で、濃密な色彩で描きあらわしたもの）を現代に甦らせることを、またさらに新しいやまと絵を創ることを目標に奮闘した。 本展覧会では、屏風や軸作品など、人物画・風景画等合わせて、厳選した松岡映丘作品9点を一挙に公開致します。映丘のやまと絵の世界、色彩美を是非ご覧いただきたいと思います。 また、陶磁器では備前焼の巨匠に刺激を受けた作家の作品を一挙に展示致します。備前焼中興の祖と呼ばれる人間国宝 金重陶陽（1896～1967）の弟で緋襷の第一人者である金重素山。また人間国宝 山本陶秀（1906～1994）の次男、山本雄一。人間国宝 伊勢崎淳（1936～）に師事した隠﨑隆一。その他、人間国宝藤原啓（1899～1983）の次男、藤原敬介など23点を展示致します。