再発見 常陸国 黄金郷

    いばらき工芸大全II 金工の巻

    茨城県陶芸美術館 | 茨城県

    本展は、当館が陶芸にとどまらず工芸全般に視野を拡げて、茨城ゆかりの工芸品を紹介するシリーズの第2弾です。鏡や馬具など古墳からの出土品にはじまり、寺社に伝わる遺宝、一橋徳川家の伝来品、そして明治から現代までの作家の作品を紹介します。 中でも江戸時代半ばに興隆した水戸金工と呼ばれる刀装具の技は、廃刀令により需要を失った明治以降も、海野勝珉(うんの しょうみん/ 1844-1915)らの活躍により近代の金工作品の制作に継承されたことが注目されます。刀装具制作の技を身につけていた勝珉は、その技に更に磨きをかけて博覧会出品に合わせた作品の制作を行い受賞を重ねる一方、岡倉天心(1863-1913)にその技量を認められ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の草創期から教鞭をとり、金工教育の面でも大きな功績を残しました。その息子、海野清(うんの きよし/ 1884-1956)も同校で教鞭をとり、伝統の技を継承しつつ正倉院宝物からエジプト美術にまでも目を向けた作風を築き上げ、昭和30年(1955)には重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されました。この他にも帝展に入選を重ね、茨城工芸会の創立にも参加した介川芳秀(すけがわ ほうしゅう/ 1898-1975)、戦後の日展で活躍した飯田美郎(いいだ よしろう/ 1921- )など、現在に至るまで多くの茨城ゆかりの金工作家が活躍しています。 金工に焦点をあてた本展により、茨城の金工作品や、時代を超えて受け継がれた技の魅力が見直される機会となれば幸いです。
    会期
    2016年1月2日(土)〜3月6日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入場は16:30まで)
    料金
    一般720(570)円/高大生510(410)円/小中生260(210)円 
    ※(  )内は、20名以上の団体料金。
    ※満70歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。
    ※冬期休業期間を除く土曜日は高校生以下無料。
    休館日 月曜日(ただし1月11日(月曜日・祝日)は開館、翌12日(火)は休館)
    公式サイト http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kinkou/index.html
    会場
    茨城県陶芸美術館
    住所
    〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345 (笠間芸術の森公園内)
    0296-70-0011
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