特別展「和泉屋井田家の古文書から－日光例幣使道玉村宿に住まう－」

　井田氏は、玉村宿が発展する以前の寛文年間（1661～73）に下之宮村（玉村町下之宮）から玉村八幡宮脇の上新田村（玉村町上新田）に進出しました。大地主として代々上新田村の名主を勤める一方、日光例幣使道の整備によって玉村が第1番目の宿場になり、宿場の事務所である問屋場が置かれると、問屋役を勤めるようになりました。江戸時代より現在に至るまで、代々旧日光例幣使道（現在の県道142号線）に住み続けてきた井田家には、膨大な数の古文書が受け継がれてきました。 　昨年その多量の古文書のほとんどが、当館へ寄贈となりました。今後さまざまな調査・研究への活用が考えられますが、今回は、その中から玉村宿や上新田村に関する史料を中心にご紹介したいと思います。