宇都宮ゆかりの画人

宇都宮の地は古来より東北への窓口として栄え、関東でも有数の文化的発展を遂げてきました。そのため多くの名だたる画人を輩出しており、古くは室町時代に、宇都宮出身の画僧祥啓が鎌倉で活躍したことなどが知られています。江戸時代後期には、豪商佐野屋の大橋淡雅が、高久靄厓や椿椿山らに多大な支援を行いました。また、狩野派の表絵師として活躍した狩野梅春貞信は、地元宇都宮に多数の名品をのこしています。 　本テーマ展では、今年度新たに宇都宮市指定文化財となった狩野梅春貞信「愛染明王像」などの初公開作品８点を含め、22点を特集陳列します。本展を通じて宇都宮の歴史と文化の豊かさを感じて頂ければ幸いです。