「鷗外の〈庭〉に咲く草花―牧野富太郎の植物図とともに」

森鴎外は、草花を好みました。自邸・観潮楼の庭に植えたたくさんの草花の様子を、日記や『花暦』に記しているほか、作品の中にも数多くの草花が登場します。本展では、観潮楼の庭に咲いていた草花と、鴎外作品の中に見られる草花を、森鴎外と同年文久2年生まれの植物学者・牧野富太郎の植物図20点（オリジナル展示期間5月18日～7月2日。左記以外は複製展示）とともに、合計120余点の資料で紹介します。 草花の姿や印象を文字で記録した鴎外と、部分図や解剖図をもりこみ、その形態や性質を綿密な図で記録した牧野。互いの日記に名前が記される等、交流のあった二人の、物事を正確かつ克明にとらえ続けた視点を通して、鴎外のに咲く草花をお楽しみください。