イギリス・ロンドンにあるキュー王立植物園(以下キュー)で、昨年9月から今年3月まで「FLORA JAPONICA(フローラ ヤポニカ)」展が開催されました。この展覧会は、現在国内外で活躍する日本のボタニカルアートティスト35名による、日本に自生する植物を描いた作品を展示し、大変な好評を博しました。また、キュー所蔵の江戸時代以降出版された植物図鑑をはじめ、高知県立牧野植物園所蔵の牧野富太郎による植物図、東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)が所蔵する加藤竹斎(1818‐1886)の植物画などが展示されました。当館からは、牧野富太郎植物画コレクションである服部雪斎(1807‐没年不詳)の植物画を出品しました。
本企画展では、キューに出品された雪斎と竹斎の植物画、竹斎が原画を描いた『小石川植物園草木図説』(東京大学大学院理学系研究科附属植物園蔵)、及び当館が保管する竹斎の植物画など併せて約50点を展示します。また、国立科学博物館にて現在開催中の「フローラ ヤポニカ -日本人画家が描いた日本の植物- 」(2017年12月3日まで)に関連して、キューで展示された現代のボタニカルアーティストの作品6点も紹介します。