和歌山―日本 和歌山を見つめ、日本の美術、そして近代美術館を見つめる

    和歌山県立近代美術館 | 和歌山県

     和歌山県立近代美術館は作品収集の柱に、まず和歌山県の「郷土作家コレクション」を掲げています。  日本画の下村観山や川端龍子をはじめ、洋画の川口軌外や村井正誠、版画の恩地孝四郎や浜口陽三、さらに彫刻の建畠大夢・覚造親子や保田龍門・春彦親子など、和歌山は日本の近代美術史を彩る多くの美術家たちを輩出しています。そして、こうした数々の作家たちの活動を物語る作品を収集し、その成果を広く発信する場として、和歌山県立近代美術館は位置しているのです。  2020年に当館は、近代美術館として開館50周年を迎えます。その歩みを再確認しつつ、このたびの展覧会は、これまで蓄積してきた和歌山ゆかりのコレクションが、すなわち日本の近代美術の一断面をも物語る貴重な存在感を示していることを再考します。県立近代美術館として有数の規模を誇る当館の将来を見つめ、「和歌山—日本」という視点から、以下の構成で和歌山の近代美術を見つめ直します。 序章:近代美術館の使命―新たな表現を求めて 「郷土作家コレクション」とともに、当館は、近・現代版画もコレクションの柱にしています。なかでも和歌山出身の田中恭吉との関係でも重要な恩地孝四郎について、新たな表現を開拓したわが国の「抽象」表現の先駆者として再考します。 Ⅰ:近代洋画に見る「和歌山—日本」 近代洋画の黎明期に活躍した女性画家・神中糸子、そしてアメリカで活動した石垣栄太郎など日本の洋画界に特異な位置をしめる和歌山ゆかりの洋画家たちを紹介。 Ⅱ:日本画に見る「和歌山−日本」 医者でもあった日高昌克。そして下村観山や川端龍子ら、和歌山が輩出した日本画家たちと、新たに調査発掘された黒住章堂の襖絵も紹介。 Ⅲ:版画に見る「和歌山−日本」 戦前の田中恭吉、そして戦後の浜口陽三と版画界を代表するふたりの作家を紹介。 Ⅳ:抽象表現に見る「和歌山−日本」 わが国の抽象絵画の代表作家となる川口軌外と村井正誠の代表作を紹介。 Ⅴ:彫刻に見る「和歌山−日本」 建畠大夢と建畠覚造、保田龍門と保田春彦、父子で彫刻家の道を歩んだ和歌山ゆかりの作家を紹介。また、保田龍門のレリーフと合わせて、建設から80年となる和歌山県庁の建築図面を初公開します。 【関連事業】 ●フロアレクチャー(館長による展示解説) 【日時】9月8日(土)15時~、9月29日(土)14時~、10月20日(土)14時~ (展示室にて、要観覧券) ●だれでも美術館部(みんなでお話しをしながら作品を楽しむ鑑賞会) 10月8日(月・祝)14時~ (展示室にて、要観覧券) ●こども美術館部 「つなひきだいさくせん」 (隔月開催の小学生を対象とした鑑賞会) 【日時】10月13日(土)11時~11時45分 (10時20分から11時までに受付、同伴される保護者は要観覧券) ●上映会+シンポジウム「近代の文化遺産を守る—寂光院とその襖絵を中心に—」 和歌山市内にある寺院 寂光院の庫裏の解体に伴い、和歌山市内の文化財関係者が連携して緊急調査が行われました。調査により明らかになった建築や襖絵などについて紹介すると共に、記録映像を上映します。さらに文化財を守ることをテーマにシンポジウムを行います。 【日時】9月30日(日)14時~16時30分 (2階ホールにて、参加無料) 【協力】和歌山県立博物館、和歌山市立博物館 【パネリスト】 近藤壮(和歌山市立博物館館長)・中西重裕(建築家・和歌山県ヘリテージマネージャー)・藤本真名美(和歌山県立近代美術館学芸員)・前田正明(和歌山県立博物館主任学芸員)・御船達雄(和歌山県教育庁文化遺産課主査) ※イベントの詳細はホームページなどでお問い合わせ下さい。
    会期
    2018年9月8日(土)〜10月20日(土)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入場は16:30まで)
    料金
    一般510(410)円、大学生300(250)円
    *( )内は20名以上の団体料金
    *高校生以下、65歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料
    *毎月第4土曜日(9月22日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
    休館日 月曜日(ただし9月17日・24日、10月8日は開館し翌火曜日休館)
    公式サイト http://www.momaw.jp/
    会場
    和歌山県立近代美術館
    住所
    〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
    073-436-8690
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