風景との巡りあい

テーマ作品展は、東山魁夷（1908-1999）の版画を中心とする当館所蔵作品の中から、季節や画題、取材地などのテーマに基づいて作品を選び紹介する所蔵作品展です。 今期は「風景との巡りあい」をテーマに、魁夷の画風を方向付けたともいえる、重要な取材地との出会いについて紹介します。 1階展示室では、気候温暖な瀬戸内の神戸に育った魁夷が、東京美術学校時代（1926年）に、友人との登山で初めて出会った山国の風土に深く魅せられて以来、生涯通い続けた長野県の山や高原など、清らかな自然を描いた作品を紹介します。 2階展示室では、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドと、北欧4ヵ国を巡った1962年のスケッチ旅行から生まれた、魁夷の絵と文によるリトグラフ装画本「北欧紀行　古き町にて」を紹介します。