2011年7月12日(火)、富士山の世界文化遺産登録に向け協議する静岡、山梨両県の学術委員会は東京都内で合同の会議を開き、構成資産や評価基準などをまとめた推薦書原案を了承した。
今月末に文化庁に提出される見通しで、国がユネスコに提出する推薦書のもとになる。
昨年は山梨側の富士五湖の文化財指定申請に必要な地元地権者らの同意が得られず、文化庁への原案提出を見送っていた。
評価基準について、世界文化遺産の根拠とするキーワードの「信仰」「伝統・芸術」を補強するために、海外の信仰関連の山岳と比較し、多様な信仰形態が継承されていることや、芸術作品の影響が国内や海外に及んでいることなどと説明した。
国が2012年2月1日までに推薦書をユネスコに提出。ユネスコの諮問機関であるイコモスの審査を経て、早ければ13年のユネスコの世界遺産委員会で登録が決まる。
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毎日jp