大阪府の橋下徹知事が見直しを打ち出して閉館した大阪府立国際児童文学館をめぐり、書籍などを寄贈した児童文学者ら29人が府に返還を求めた訴訟の判決が、2011年8月26日(金)、大阪地裁であり、矢尾渉裁判長は原告側の請求を棄却した。
「図書館への資料移転は文化財としての性質を無視し、契約違反だ」と訴えたが、裁判長は「寄贈契約時の文書に府の義務は記載されていない」と指摘した。
大阪府は昭和59年、寄贈資料をもとに文学館を設立。約70万点を所蔵していたが、橋下府政の財政再建策で平成21年に廃館され、蔵書が府立中央図書館に移転されていた。
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msn産経ニュース