2011年9月5日(月)、台風12号の影響で、世界遺産の熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町)をはじめ、国宝や重要文化財にも被害が生じていることが分かった。
熊野那智大社では、境内にある6つある社殿のうち、「第五殿」と「八社殿」の間にある裏山が崩れて土砂が流入。高い部分では約1.5メートルまで土砂が積み上がり、流入はすべての社殿に及んだ。
奈良県では、吉野町の金峯山寺蔵王堂(国宝)で、檜皮葺屋根の頂上東側付近が破損。
同県桜井市初の長谷寺の下登廊(重文)でも、強風で折れたスギの枝が当たり瓦計8枚が破損した。
滋賀県では、湖南市の善水寺の本堂(国宝)の檜皮葺屋根が吹き飛ばされ、寺が応急措置としてトタンをかぶせている。
発信:
msn産経ニュース