群馬県館林市は、足尾鉱毒事件を伝える民間施設「田中正造記念館」を、同市足次町から市街地の観光地域にある建物に移転させる計画を進める。
記念館は東武渡瀬駅近くの旧保育所建物を市から借りて2006年に開設。鉱毒事件のまとまった資料がある数少ない施設として、これまで全国から1万人近くが訪れたが、郊外の目立たない場所で訪れる人が限られ、建物も約40平方メートルと狭く耐震性に問題があるなど運営に不安があった。
市が寄贈を受けた同市大手町にある家屋を移転先として予定している。来年は田中正造の没後100年にあたり、記念事業にしたい意向。
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毎日jp