奈良県葛城市の当麻(たいま)寺に伝わる中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説を再現する寺の「練供養会式(ねりくようえしき)」で以前使われた菩薩面の1点が、鎌倉時代の建保3(1215)年に制作されたことが分かり、2012年12月21日(金)、市歴史博物館が発表した。
空洞になっている面の頭髪部の内側に記されていた墨書銘文を専門家に依頼して解読し、判明したもの。
同館の吉岡昌信主幹は「奈良時代の中将姫伝説が、鎌倉時代には信仰として定着していた歴史を知る貴重な手がかりになる」としている。
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