江戸時代の京都で花開いたやきもの、京焼の名工である野々村仁清(ののむらにんせい)と尾形乾山(おがたけんざん)に焦点を当てた企画展が、東京・千代田区の出光美術館で開催されている。
仁清のやきものは、《色絵若松図茶》《色絵若松図茶壺》(ともに重要文化財)など、蒔絵や屏風絵の色彩とデザインを使った京らしい色絵陶器のほか、白釉(はくゆう)や銹絵(さびえ)など、公家から支持されたモノクロームのうつわも展観。
乾山のやきものは、文芸の世界をあらわした《色絵百人一首和歌角皿》や、蒔絵や木器との近接性が認められる《銹絵染付金銀白彩松波文蓋物》(重要文化財)などを展示。土肌の清らかさと透かしを生かした古清水(こきよみず)、乾山焼の継承者といえる仁阿弥道八(にんあみどうはち)などのやきものもあわせて紹介する。
「仁清・乾山と京の工芸 ─ 風雅のうつわ」は出光美術館で、2014年12月21日(日)まで開催。入館料は一般 1,000円、大・高校生 700円、中学生以下無料。
発信:
インターネットミュージアム>
出光美術館 施設詳細ページ>
「仁清・乾山と京の工芸 ─ 風雅のうつわ」情報ページ>
出光美術館 公式ページ