2015年4月6日(月)、京都市東山区の京都国立博物館で「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」のプレス向け内覧会が開催された。
「桃山後期」に焦点をあてた狩野派の特別展覧会。狩野派の棟梁・永徳が亡くなり、等伯率いる長谷川派が台頭、さらに大阪の陣で豊臣が滅亡と、狩野派一門にとって難しい時代の中で、狩野派がどのようにして江戸幕府御用絵師の地位を手に入れたか、永徳の後継者たちの作品を一堂にして辿る。
出展されるのは光信、宗秀、山楽、内膳、孝信、長信、貞信、甚之丞、探幽の作品など全70件。国宝1件、重要文化財23件、重要美術品1件が含まれる。
山楽筆《槇に白鷺図屏風》と孝信筆《北野社頭遊楽図屏風》は新発見、全面修復されていた《源氏物語図屏風》(京都・檀王法林寺蔵)も含め、いずれも展覧会で初めて公開される。
また、探幽筆《八尾狐図》も初出展が決定。三代将軍家光が病を患っていた際、夢に狐が現われて治った事から、その狐を描かせた事は知られていたが、今までその絵は見つかっていなかった。画家の署名は無いものの、浅草寺別当・忠尊の裏書によって探幽筆と判明した。
「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」は京都国立博物館で、2015年4月7日(火)~2015年5月17日(日)に開催。観覧料は一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 900円 中学生以下無料。
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