森鷗外の令息・於菟が箱書きをした「舞姫」自筆原稿を説明する、
跡見学園の山崎一穎理事長
跡見学園女子大学は明治の文豪・森鷗外(1862~1922年)の処女作「舞姫」の自筆原稿を取得し、2015年4月28日(火)、同大学と文京区による合同記者会見が行われた。
「舞姫」は、森鷗外が4年間のドイツ留学体験をもとに1890年に雑誌「国民之友」に発表した短編小説。その後、作品集などに収録される際に度々改稿されている。
今回の「舞姫」自筆原稿は、1889年12月に和紙に毛筆で書かれたもの。文字の書き方が場所によって異なるなど、執筆時の鷗外の心の動きを看取する事ができる。今日読まれている「舞姫」とは本文が異なり、保存状態も良く極めて希少性が高い。
「舞姫」執筆時の鷗外夫人(赤松登志子)は跡見女学校の卒業生で、跡見学園の山崎一穎理事長が森鷗外を専門とする日本近代文学の研究者であるなど、跡見学園と森鷗外は関係が深い。
「舞姫」自筆原稿は、本年3月に国際ブックフェアに出品。跡見学園は本年が創立140周年・大学開学50周年である事から、約4,600万円で購入を決めた。
資料は跡見学園での研究だけでなく、森鷗外が半生を過ごした地である文京区と連携し、文京区立森鷗外記念館で公開するほか、特別展等の企画・事業で活用される。
発信:
インターネットミュージアム>
文京区立森鷗外記念館 施設詳細ページ>
文京区立森鷗外記念館 公式ページ