東京・渋谷区の太田記念美術館で、さまざまな悪人たちのイメージを描いた浮世絵を紹介する企画展「江戸の悪」がはじまる。
現代のテレビドラマや映画、小説などでも悪役は重要視されるように、江戸時代においても「悪」は人気があり、さまざまな悪人たちのイメージは浮世絵で表現された。
展覧会では石川五右衛門、鼠小僧次郎吉などの大盗賊、幡随院長兵衛などの侠客、吉良上野介などの歴史上の人物、悪女、小悪党、悪の妖術使いなど、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、江戸の「悪」が集合。三代歌川豊国(国貞)、月岡芳年、歌川芳幾、豊原国周らの作品を通して、現実、虚構を問わず「悪」の持つ魅力に興味を抱いた江戸時代の人々の好奇心に迫る。
会場ではそれぞれの悪人について、展覧会を担当した渡邉晃さん(太田記念美術館 主幹学芸員)による五段階評価の「悪人度」も紹介されている。
「江戸の悪」は太田記念美術館で、2015年6月2日(火)~6月26日(金)に開催。観覧料は一般 700円、大高生 500円、中学生以下無料。
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