来年4月に、室町時代から近代までの「茶の湯」の美術の変遷を大規模に展観する企画展が開催される事になり、2016年10月6日(木)、都内で記者発表が行われた。
「足利将軍家の茶湯 ─ 唐物荘厳と唐物数寄」「侘茶の誕生 ─ 心にかなうもの」「侘茶の大成 ─ 千利休とその時代」「古典復興 ─ 小堀遠州と松平不昧の茶」「新たな創造 ─ 近代数寄者の眼」の5章構成で、茶器や書画など約300点を紹介。村田珠光、足利義政、武野紹鷗、千利休、古田織部、小堀遠州、松平不昧ら、名だたる茶人に愛された名碗が集結する。出展者数の中で半分以上が個人と、貴重な作品が多いのも特徴のひとつ。
「茶の湯」をテーマにこれほどの名品が一堂に会する展覧会は、昭和55年(1980)に東京国立博物館で開催された「茶の美術」展以来、37年ぶりとなる。当時は東京国立博物館の平成館が開館する前のために本館2階で開催されたため、平成館での大規模な「茶の湯」の展覧会は初めてとなる。
明治時代の茶人を紹介する第5章は、37年前の前回展では行われなかった企画。藤田香雪、益田鈍翁、平瀬露香、原三渓の4人にフィーチャーし、それぞれの茶の湯とその美学を2週間ごとに紹介する。
展覧会の担当は、東京国立博物館学芸研究部調査研究課東洋室の三笠景子主任学芸員、ゲストキュレーターは三井記念美術館の赤沼多佳参事。
特別展「茶の湯」は、東京国立博物館 平成館で2017年4月11日(火)~6月4日(日)に開催。観覧料は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円。各200円引きの前売券は2016年12月5日(月)から発売。一般 2,000円の早割りペアチケットは、2016年11月7日(月)~12月4日(日)に発売。
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