2017年3月27日(月)、東京・台東区の東京藝術大学大学美術館で「雪村-奇想の誕生-」のプレス向け内覧会が開催された。
雪村周継(せっそんしゅうけい)は戦国時代に水墨画を描き続けた画僧。常陸国部垂(現在の茨城県常陸大宮市)に武家の一族として生まれた後、幼くして出家して画業の道に。会津に赴いたのちに小田原・鎌倉を訪れ、名僧や名画に接するなかで独創的な表現を確立。晩年は会津と三春(現在の福島県三春町)を往来して、傑作を残した。
山水画は風や波、木々を丹念に表現。一方で人物画は大胆な構成とユニークな形態で描き、近年ブームとなっている伊藤若冲や會我蕭白ら「奇想の画家」の元祖ともいえる。
展覧会では海外からの里帰り作品を含め、雪村の主要作品約100件に加え、尾形光琳、狩野芳崖、橋本雅邦ら雪村の魅力に取りつかれた後世の画家の作品も含め、雪村の全画業を網羅的に紹介する。
雪村の大回顧展は、2002年の「雪村展 -戦国時代のスーパー・エキセントリック-」(千葉市美術館など)以来、15年ぶりとなる。
「雪村-奇想の誕生-」は東京藝術大学大学美術館で、2017年3月28日(火)~5月21日(日)に開催。観覧料は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下は無料。前売りはそれぞれ200円引きで2017年3月27日(月)23:59まで発売。
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