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レポート
都美セレクション 新鋭美術家 2013
東京都美術館 | 東京都
公募団体の顔、新鋭6人の作品展
公募団体の新鋭作家を紹介する新事業をスタートした東京都美術館。「都美セレクション」に選抜されたのは、この6人です。
嶋崎達哉さんの作品
岩崎純さんと作品
岸野香さんと作品
児島新太郎さんと作品
濱田富貴さんと作品
1926(大正15)年に開館した東京都美術館。開館当初から公募団体の展覧会場として活用されていましたが、これまではスペースを貸す側・借りる側という関係にとどまっていました。

東京都美術館は2012年4月のリニューアルを機に、公募展のさらなる活性化を目指して美術部門の公募団体選抜展を企画。公募美術団体27団体による合同展「公募団体ベストセレクション 美術 2012」を2012年5月に初開催しました。

同展には油彩画、彫刻、版画、工芸、水彩画、日本画の178点が出展。普段はあまり交流がない他団体・他ジャンルの作品が一堂に揃うことは、出品団体にとっても作家個人にとっても良い刺激となったようです。

今回の展覧会は「公募団体ベストセレクション」展の中からさらに選抜された新進作家による展覧会です。各団体から推薦された62名が選考会で12名に絞られ、慎重な最終審査の結果、6名が選ばれました。



■今林明子(洋画)二紀会準会員 1985年生
不鮮明な光と影が記憶に残る、モノクロの巨大な静物画。モチーフの静物をソフトフォーカスで写真に撮り、PCでグレースケールに変換してパネルに描きます。

■岩崎純(洋画)行動美術協会会員 1973年生
展覧会メインビジュアルにもなった、質感のある巨大なフレスコ画。電気ドリルで穴を開けたり、表面に火をつけるなど、作品表面には様々な痕跡が残っています。

■岸野香(日本画)日本美術院招待 1966年生
現代的な風景や何気ない日常を、透明感のある色彩で描きます。反射や透過で写りこんだ風景の作品は、現実離れした浮遊感が漂います。

■児島新太郎(洋画)光風会会員 1973年生
日展でも活躍している実力派。精緻なタッチの女性像が印象的ですが、「祈り」や「願い」がテーマにあり、女性像にこだわっているわけでは無いそうです。

■嶋崎達哉(彫刻)二科会会員 1964年生
実際よりはやや小さなサイズの人物を、繊細な木彫で表現。材料の取り方も綿密に計算し、彩色された部分は漆を使っています。

■濱田富貴(版画)日本版画協会会員 1972年生
主に植物をモチーフにした大胆な銅版画。黒以外は一切用いず、宇宙から体内組織まで、ミクロとマクロの間を行き来するような作品です。

会場では本展のために制作された新作を含め、各々が8点前後の作品を展示しています。2月18日のプレスプレビューには岩崎さん、岸野さん、児島さん、濱田さんが出席。表現方法も主題も全く異なりますが、制作にかける熱い思いを語ってくれました。出品作家のインタビューは、東京都美術館の「Tobi Cast」にも掲載されています。

多彩な公募展活動は、日本の美術界の特徴でもあります。新しいミッションとして「アートへの入口」を掲げる東京都美術館にとっても、意義深い企画展。来年の展開も楽しみです。(取材:2013年2月18日)

東京都美術館ものがたり

東京都美術館 (編集), 浅生 ハルミン (イラスト)

鹿島出版会
¥ 1,575

 
会場
東京都美術館 ギャラリーC
会期
2013年2月19日(火)~3月7日(木)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
休館日
3月4日(月)
住所
東京都台東区上野公園8-36
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.tobikan.jp/
料金
一般 500円(20名以上の団体 400円)、65歳以上 300円
学生以下無料
展覧会詳細 「都美セレクション 新鋭美術家 2013」展 詳細情報
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