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レポート
都美セレクション 新鋭美術家 2014
東京都美術館 | 東京都
公募団体の雄、気鋭の5作家
公募団体の合同展から、今後の活躍が期待される新進作家を選抜して、個展形式で紹介する「都美セレクション 新鋭美術家」展。今年は20代から40代までの作家5名が選ばれました。
(右から)原田圭《こっちを見ている葉》2012年 / 原田圭《お椀雨》2012年
原田圭《内臓の瞬き 腸人間》2014年 と、原田圭さん(1987年生まれ 二紀会 准会員)
(左から)吉田幸紘《命の讃歌》2010年 / 吉田幸紘《黄昏の遊》2012年
《追憶ノ蒼》2014年 と、吉田幸紘さん(1980年生まれ 創画会 准会員)
(左から)丸山勉《融(南禅寺)》2011年 / 丸山勉《邂逅》2012年
丸山勉《環》2014年 と、丸山勉さん(1969年生まれ 日展 会友)
川島史也《横転した羊、打ち付けられる身体》2012年 と、川島史也さん(1989年生まれ 二紀会 一般)
(左から)本郷芳哉《偃》2009年 / 本郷芳哉《積》2007年
本郷芳哉《境界 '14-1》2014年 と、本郷芳哉さん(1982 年生まれ 国画会 会員)
昨年5月に開催された、27の公募団体による合同展「ベストセレクション 美術 2013」に出展した全151名の作家の中から選ばれた5人。今年は洋画1名、日本画2名、彫刻2名という顔ぶれになりました。

会場は東京都美術館のギャラリーC。まず天井高2.4メートルのエリアには、2人の作品が並びます。

手前の一人目は、洋画の原田圭さん(1987年生まれ 二紀会 准会員)。本展唯一の女性作家です。新作の東京藝術大学修了制作以外は、油彩ではなく卵テンペラによる作品です。

「自分の身体感覚と廻りの関係を描きたい」という原田さん。人物をモチーフにした不思議な世界が広がります。


原田圭さんの作品

続いて、日本画の吉田幸紘さん(1980年生まれ 創画会 准会員)。季節の草花や動物を主題に、今の時代の“花鳥画”を描いています。

本展のために制作された新作は《追憶ノ蒼》。日本風の植物の中にバイソンが佇む、4メートルの大作です。


吉田幸紘さんの作品

他の3名は、天井高約6メートルの吹抜け空間での紹介です。

日本画の丸山勉さん(1969年生まれ 日展 会友)は、本展最年長。大阪の府立高校で教鞭を取っています。

《環》は、芦屋ロックガーデンを題材にした6メートルの新作。白い画面に刻むような線で、深い奥行きと広がりを表現します。


丸山勉さんの作品

彫刻の本郷芳哉さん(1982 年生まれ 国画会 会員)は、鉄の作品2点、アルミの作品2点を出展しました。

鉄と比べると、自分のエネルギーをダイレクトに形にしやすいアルミ。逆にアルミの作品を手掛けたことで、錆びて変わっていく鉄の魅力にも改めて気付いたと言います。


本郷芳哉さんの作品

彫刻の川島史也さん(1989年生まれ 二紀会 一般)は、筑波大学大学院に在籍中。本展最年少の作家です。

大きな2点の木彫は、キリスト教で犠牲的なモチーフとして使われる羊を題材にした作品。新しく手掛けているのは乾漆技法によるエイで、栃木から海のある茨城に転居したことで、新たなモチーフとして見出しました。


川島史也さんの作品

展覧会では、作家本人が作品の前でテーマや制作についてお話しする「アーティストトーク」も予定しています(参加費は無料ですが、展覧会観覧料が必要です)。

 2月22日(土)
  14:00~丸山勉、14:30~川島史也、15:00~本郷芳哉
 3月2日(日)
  14:00~原田圭、14:30~吉田幸紘

大作が多く見ごたえたっぷりですが、会期はかなり短めです。お見逃しなく。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年2月18日 ]


 
会場
会期
2014年2月19日(水)~3月7日(金)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
休館日
3月3日(月)
住所
東京都台東区上野公園8-36
電話 03-3823-6921(代表)
03-3823-6921(代表)
公式サイト http://www.tobikan.jp/
料金
一般 500円/団体(20名以上)・65歳以上 300円/学生以下 無料
同時開催の「日本美術院再興100年特別展『世紀の日本画』」のチケット(半券可)提示にて無料
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添の方(1名)は無料
※2月19日(水)はシルバーデーにより、65歳以上の方は無料
※いずれも証明できるものをご持参ください
※都内の小・中・高等学校の学校教育活動として観覧する場合、引率の教員は無料(事前申請が必要)
展覧会詳細 都美セレクション 新鋭美術家 2014 詳細情報
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