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    レポート
    18th DOMANI・明日展
    国立新美術館 | 東京都
    毎年恒例、海外研修成果の発表展
    若手芸術家等が海外の大学や芸術関係機関等で行う研修を支援するために文化庁が行っている「新進芸術家海外研修制度」の成果を発表する、恒例の展覧会。今回は「表現と素材 物質と行為と情報の交差」がテーマです。
    富岡直子の作品
    木島孝文の作品
    線幸子の作品
    野田睦美の作品
    西ノ宮佳代の作品
    松岡圭介の作品
    佐伯洋江の作品
    古川あいかの作品
    田村友一郎の作品
    今回の出展作家は、ALIMO(1977-)、木島孝文(1974-)、栗林隆(1968-)、佐伯洋江(1978-)、線幸子(1949-)、田村友一郎(1977-)、富岡直子(1966-)、西ノ宮佳代(1981-)、野田睦美(1971-)、古川あいか(1982-)、松岡圭介(1980-)の11人と、ゲスト作家として風間サチコ(1972-)。保存・修復分野から石井美恵、奥村祥子(1983-)の成果も紹介されました。ここでは3名の作品をご紹介いたします。

    もわっとした不思議な作品を出展しているのは、線幸子。2007年にベルギーで研修を受けました。

    白いかたまりは綿の繊維で、綿花から取れる青梅綿や、蚕の繭をほぐした真綿を用いています。遠くから見ると額装された写真のように見えますが、近寄ると溶けていくような奥行きが分かります。不思議な感覚は写真では伝わりにくいかもしれませんので、会場でご確認ください。


    線幸子の作品

    本展のメインビジュアルは、松岡圭介の作品。2013-14年にアメリカで研修を受けました。

    鳥のような足を持って自立する奇妙な像《a tree man》は、近寄って見ると独特のテクスチャが印象的。実は磁石と砂鉄を用いています。会場には同じタイトルの木彫作品や、アメリカ滞在中のブロンズ彫刻、針金と蝋による平面作品も展示されています。


    松岡圭介の作品

    プレス内覧会で注目を集めていたのが、西ノ宮佳代の作品。和のイメージが感じられるモザイク作品で、使われている素材は石やガラス、陶器(器や皿の破片など)、貝、金属などなど。離れて見た時の印象と、近寄った時の印象が異なります。

    2013-14年に研修を受けたのは、モザイクの作品が残るイタリア・ラヴェンナです。


    西ノ宮佳代の作品

    会期中には、アーティスト自身が参加するギャラリートークも開催されます。事前申し込みは不要、日程などは公式サイトでご確認ください。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年12月11日 ]

    TOKYO美術館2015-2016TOKYO美術館2015-2016

     

    エイ出版社
    ¥ 999


    ■DOMANI・明日展 に関するツイート


     
    会場
    会期
    2015年12月12日(土)~2016年1月24日(日)
    会期終了
    開館時間
    <企画展>
    10:00~18:00
    ※当面の間、夜間開館は行いません。
    ※入場は閉館の30分前まで
    <公募展>
    10:00~18:00
    ※美術団体によって、異なる場合があります。
    ※入場は閉館の30分前まで
    休館日
    毎週火曜日 2015年12月22日(火)~2016年1月5日(火)は年末年始休館
    住所
    東京都港区六本木7-22-2
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    公式サイト http://domani-ten.com/
    料金
    一般 1,000円(800円)
    大学生 500円(300円)
    ※( )内は前売および20名以上の団体料金。
    ※高校生、18 歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳をお持ちの方と付添の方1 名は無料。
    展覧会詳細 「18th DOMANI・明日展」 詳細情報
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