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クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム―

■幻想的な世界観、アジア初の回顧展
【会期終了】 一卵性双生児の映像作家、クエイ兄弟(スティーブン・クエイとティモシー・クエイ)。「ストリート・オブ・クロコダイル」(1986年)をはじめ、独自の世界観に彩られた幻想的な人形アニメーションは高く評価され、日本でもカルト的な人気を誇っています。アジア初の本格的な回顧展が、渋谷区立松濤美術館に巡回してきました。
展覧会は2階の第1会場からスタート。まずは初期の作品からです。

クエイ兄弟は米国生まれ。フィラデルフィア芸術大学在学中の1967年に、同大学で開催された「ポーランドのポスター芸術」展を見て、閉ざされていた東側の芸術から強い刺激を受けました。本展ではポーランドのポスターも参考出品として展示されています。

さらにロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、初期はイラストレーターとして活動します。この時期のドローイング連作「黒の素描(BLACK DRAWINGS)」は鉛筆で描かれたもので、黒い部分も鉛筆による塗りつぶしです。繊細で独特な表現は、後の映像作品にも繋がっていきます。


第1会場(1章)

地下の第2会場が展覧会のメインです。映像制作で使用された模型を展示しているほか、主な映像作品(計9本)も上映されています。

クエイ兄弟が映像作品を作り出したのは1979年から。1986年に「ストリート・オブ・クロコダイル」がカンヌ国際映画祭短編部門にノミネートされ、コマ撮りのアニメーション制作者として世界的に注目を集めました。

以降はミュージック・ヴィデオやコマーシャル映像の制作も依頼されるようになり、活動範囲は拡大。会場では舞台芸術など日本ではあまり知られていない活動についても紹介されています。


第2会場(2~5章)

気鋭の映像作家として注目を集めたのが80年代半ばなので、名前を聞いてピンとくる方は40代~50代の方が中心と思われますが、個性的な世界観は若い人の関心も呼びそう。渋谷という立地にもピッタリだと思います。

なお、クエイ兄弟は1947年6月17日生まれ。本展の会期中にちょうど70歳を迎えます。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年6月5日 ]

クエイ兄弟 ファントム・ミュージアムクエイ兄弟 ファントム・ミュージアム

The Quay Brothers (著), 籾山 昌夫" (編集), "柴田 勢津子 (編集)

求龍堂
¥ 3,240


■クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム に関するツイート


 
会場渋谷区立松濤美術館
開催期間2017年6月6日(火)~7月23日(日)
所在地 東京都渋谷区松濤2-14-14
TEL : 03-3465-9421
HP : http://www.shoto-museum.jp/exhibitions/173quay/
展覧会詳細へ クエイ兄弟 ―ファントム・ミュージアム― 詳細情報
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