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レポート
京都国立博物館「平成知新館」がオープン
日本的な佇まい、京博の新しい顔
設計が始まってから16年、京都国立博物館「平成知新館」がいよいよ開館しました。建物は日本的な空間構成を取り入れ、展示面積も従来の1.7倍に拡張。新しい京博の顔をさっそくご紹介します。
明るいロビーは3層吹き抜け
壁付展示ケースには大型の超高透過ガラスを採用。
展示室1F-4「染織」
展示室1F-1「彫刻」
スリットから階下の展示室が見え隠れします
庭が見えるレストラン「ザ・ミューゼス」
ミュージアムショップには、平成知新館限定商品もあります
建物西側から明治古都館をのぞむ。明治期の建物との違いが際立ちます

1897(明治30)年に創設された京都国立博物館。収蔵品の鑑賞施設だった平常展示館を建て替えて、新たに建設されたのが「平成知新館」です。


設計は、ニューヨーク近代美術館新館、東京国立博物館法隆寺宝物館などを手掛けた谷口吉生氏。公募プロポーザルで選定されたのは1998(平成10)年ですが、バブル崩壊後の不況もあり、計画はなかなか思うように進みませんでした。


2008(平成20)年度から本格的に予算処置が始まり、翌年着工。2013年の竣工の後、1年の乾燥期間を経て、ついに2014年9月13日にオープンとなりました。


既存の明治古都館(本館)とL字型に並びます


建物の入口は、博物館の南に位置する蓮華王院(三十三間堂)の南大門と、博物館の南門を結んだ軸線上に設定。エントランスホールに入ると、開放的な吹抜けが来館者を出迎えてくれます。


建物に入って左側は、陽光が降り注ぐ吹抜けのロビー。上階からはレンガ造りの明治古都館のほか、周辺の緑や、遠方には京都の街並みまで見わたすことができます。


もちろん、建物全体が免振構造。展示室と収蔵庫には、個別に免振装置も設置されています。


建物南側のロビーは開放的


展示室は他の部分から完全に切り分けられ、自然光を完全に遮断。貴重な文化財を永久的に保存するための措置です。


直線が基調の内部空間は、京の町屋をコンセプトに取り入れたもの。中心には大きな吹抜け空間があるため、外界から遮断されていても現在地を把握しやすく、スリット越しに階下の展示を感じる楽しさもあります。


展示ケースも谷口吉生氏による設計。照明はLEDです


入口右手のミュージアムショップでは、トートバッグやクリアファイル、ポストカードなどを販売。平成知新館だけの限定商品も用意されました。


建物西側には、庭が眺望できる明るいレストラン「ザ・ミューゼス」もオープン。ハイアットが運営する同店では、京都の食材を取り入れたビストロスタイルのお料理が提供されます。


ミュージアムショップとレストラン


京都に相応しく、シンプルながらも日本的な情緒を感じさせる佇まい。この先50年・100年という長いスパンで、先人から伝わった貴重な文化財をこの建物で後世に伝えていくこととなります。


平成知新館の開館を記念して、豪華な展覧会もスタート。次ページでご紹介いたします。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年9月10日 ]




■京都国立博物館 に関するツイート


会場
京都国立博物館 平成知新館
会期
2014年9月13日(土)オープン
住所
京都府京都市東山区茶屋町527
電話 075-525-2473(テレホンサービス)
075-525-2473(テレホンサービス)
公式サイト http://www.kyohaku.go.jp
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