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レポート
浮世絵戦国絵巻~城と武将
太田記念美術館 | 東京都
「戦国ブーム」は江戸時代から
ゲームやコミックなどの影響もあって、若い人の間にも戦国時代の武将や名城への人気が高まっていますが、江戸や明治の人たちも戦国時代には強い憧れを持っていました。東京・表参道の太田記念美術館で、浮世絵に描かれた戦国武将や城に焦点を当てた展覧会が始まりました。
歌川国芳「川中嶋合戦」
展示室
歌川貞秀「武田勇士揃」◇各人物が甲冑を着ていく課程を描いた珍しい絵
大蘇芳年「京都四条夜討之図」◇本能寺の変を描いたもの
大蘇芳年「芳年武者无類 弾正忠松永久秀」◇茶釜を叩き割って自害する直前
歌川貞秀「真柴久吉公播刕姫路城郭築之図」
歌川豊宣「新撰太閤記 此の人にして此病あり」◇織田信長に叩かれる明智光秀
展示室
前半には肉筆画も5点
織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信…名だたる武将が覇権を求めて争っていた戦国時代は、小説やテレビドラマ、映画などで何回も取り上げられています。個性的な武将、同盟と裏切りによる多くの人間ドラマ、生き残りをかけた壮絶な戦いの時代は、現在の我々だけでなく江戸期や明治期の人々の心もとらえていたようで、戦国時代を題材にした浮世絵が数多く刷られています。

展示室2

本展は、浮世絵を見ながら戦国時代の流れを追う構成です。2011年10月1日(土)~10月26日(水)の前期は、武田信玄や上杉謙信らが活躍した群雄割拠の時代から、織田信長が本能寺の変で謀反によって倒れるまで。11月1日(火)~11月27日(日)の後期は、豊臣秀吉による天下統一から、大坂夏の陣で豊臣家が滅ぶまでが紹介されます。

展示室2

江戸期に発行された浮世絵は、武将の名前が本名ではなく、当て字や似た名前に変えられているものが少なくありません。徳川幕府が規律を守るために、戦国武将などを題材とする浮世絵を規制していたためですが、その場面を見れば、誰を描いた絵なのかは一目瞭然。庶民は規制の中でも、充分に歴史上のヒーローを楽しんでいたのでしょう。

展示室3

何人もの浮世絵師が手がけている川中島の戦い、ダイナミックな城攻めの攻防図、歴史の転換となった大事件を描いた絵など、前後期あわせて170点余を展示。注目を集めている歌川国芳、葛飾北斎や歌川広重などの巨匠、筆者イチオシの大蘇(月岡)芳年など、数々の浮世絵師による作風を楽しむこともできます。前後期でほぼ全てが展示替えされますので、お見逃しないように。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年9月30日 ]
 
会場
会期
2011年10月1日(土)~11月27日(日)
会期終了
開館時間
10:30~17:30(入館17:00まで)
休館日
月曜日(祝日の場合開館し翌日休館)、年末年始、展示替え期間
住所
東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話 03-5777-8600
公式サイト http://www.ukiyoe-ota-muse.jp
展覧会詳細 浮世絵戦国絵巻~城と武将 詳細情報
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