インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年

フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年

■国王と愛妾が庇護した、ヨーロッパ磁器の最高峰
フランス国王ルイ15世の庇護を受けて発展し、今日でもヨーロッパ磁器の最高峰の一つとして君臨しているセーヴル磁器製作所。約300年におよぶセーヴル磁器の創造の軌跡を紹介する展覧会が、サントリー美術館で開催中です。
中国からもたらされ、ヨーロッパの王侯貴族を魅了した美しい磁器。欧州ではザクセン公国のマイセン製作所がいち早く磁器の生産に成功、後を追うようにフランスで創立されたのが、セーヴル磁器製作所です。

展覧会は時代ごとの構成で、第1章「18世紀のセーヴル」から。冒頭の《乳房のボウル(「ランブイエの酪農場のセルヴィス」より)》は、ルイ16世がマリー・アントワネットのためにつくらせた食器です。艶めかしいシルエットで「王妃の乳房の型でつくられた」とも伝わりますが、その説は誤りです。

もともとパリの東側にあった磁器製作所を、自らの邸館近くのセーヴルに移転させたのは、ポンパドゥール夫人。ルイ15世の愛妾だった彼女が好んだピンク色の釉は「ポンパドゥールのバラ色」と呼ばれています。


第1章「18世紀のセーヴル」

第2章は「19世紀のセーヴル」。この時代のセーヴルに大きな影響を与えたのが、1800年に若干30歳で所長に任命されたアレクサンドル・ブロンニャールです。フランス革命の後、高級磁器は困難な時代を迎えていましたが、好奇心旺盛な彼は新しい技術やデザインを導入。学問的な知識も取り入れて、さまざまな作品を生み出しました。

またブロンニャールは、職人たちの着想の源とするために、世界各地の陶磁器・ガラス器を収集。このコレクションは、国立セーヴル陶磁美術館となり、今日まで引き継がれています。


第2章「19世紀のセーヴル」

第3章は「20世紀のセーヴル」。1900年の万国博覧会では、アール・ヌーヴォーの作品を出品。優雅なテーブルセンターピース《スカーフダンス》は、当時流行していた振り付けから着想したもの。金賞を受賞し、批評家や観衆からも賞賛されました。

この時代には、セーヴル初の外国人滞在芸術家として、日本人の沼田一雅(1873-1954)が招かれました。沼田は日本の伝統的な女性や動物をモチーフとして提案し、東洋風の作品もつくられました。


第3章「20世紀のセーヴル」

第4章「現代のセーヴル 1960-2016」。セーヴルは現在でも世界中の芸術家と協力し、多彩な作品を生み出しています。

日本人アーティーストとしては、草間彌生、デザインオフィスnendo(佐藤オオキ)、友禅の人間国宝・森口邦彦ら。大の相撲ファンだったシラク大統領(当時)が要請したトロフィーも、セーヴルによる製作です。


第4章「現代のセーヴル 1960-2016」

華やかでありながら調和もとれた美しい色彩は、展覧会スペシャルナビゲーターの賀来千香子さんも絶賛していました(賀来さんは音声ガイドも担当しています)。第3章は写真撮影もできますので、インスタにもピッタリです。

本展は全国巡回で、東京の後は大阪・山口・静岡とまわります。会場と会期はこちらです

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年11月21日 ]

※掲載画像の作品はすべてセーヴル陶磁都市蔵

TOKYO美術館 2017-2018TOKYO美術館 2017-2018

 

エイ出版社
¥ 1,296

料金一般当日:1,300円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon


■フランス宮廷の磁器 に関するツイート


 
会場サントリー美術館
開催期間2017年11月22日(水)~2018年1月28日(日)
所在地 東京都 港区 赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
TEL : 03-3479-8600
HP : http://suntory.jp/SMA/
展覧会詳細へ フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年 詳細情報
取材レポート
国立科学博物館「古代アンデス文明展」
古代アンデス文明展
三菱一号館美術館「パリ❤グラフィック ─ ロートレックとアートになった版画・ポスター展」
パリ・グラフィック
東京都美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
ゴッホ展
パナソニック 汐留ミュージアム「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」
表現への情熱
サントリー美術館「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」
セーヴルの300年
国立新美術館「新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで」
新海誠
国立新美術館「安藤忠雄展―挑戦―」
安藤忠雄
根津美術館「鏨の華 ―光村コレクションの刀装具―」
鏨(たがね)の華
太田記念美術館「没後150年記念 菊川英山」
菊川英山
上野の森美術館「怖い絵」展
「怖い絵」展
三井記念美術館「驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-」
驚異の超絶技巧!
国立歴史民俗博物館「「1968年」-無数の問いの噴出の時代-」
「1968年」展
エリアレポーター ホキ美術館「第3回 私の代表作展」
[エリアレポーター]
ホキ美術館
千葉市美術館「没後70年 北野恒富展」
北野恒富
エリアレポーター Bunkamuraザ・ミュージアム「オットー・ネーベル展」
[エリアレポーター]
オットー・ネーベル
エリアレポーター 国立西洋美術館「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
[エリアレポーター]
北斎とジャポニスム
エリアレポーター 静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画 ~日本が愛した中国絵画の名品たち~」
[エリアレポーター]
あこがれの明清絵画
エリアレポーター 神戸市立博物館「ボストン美術館の至宝展 ― 東西の名品、珠玉のコレクション」
[エリアレポーター]
ボストン美の至宝
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
2017年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
鏨の華 ― 光村コレクションの刀装具 ― 世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 国宝 雪松図と花鳥 -美術館でバードウォッチング- FACE/わたしとあなた ―アフリカン・マスクから舟越桂まで
古代アンデス文明展 書の流儀Ⅱ ―美の継承と創意 企画展「神道の形成と古代祭祀」 新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで
博物館・美術館検索
人気の展覧会 ブログパーツ 「人気の展覧会」ブログパーツ
アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
ミュージアムキャラクターアワード2016 ミュージアムキャラクターアワード
2017 結果発表
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鶏」
結果発表!!
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2017 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社