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神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展

■欧州随一のプライベートミュージアム
神聖ローマ帝国のルドルフ2世(1552-1612)。稀代の収集家にして芸術の庇護者であった皇帝の影響で、宮廷には芸術家や科学者が集まり、首都のプラハは芸術と科学の一大拠点になりました。芸術と科学を愛したルドルフ2世の世界を紹介する展覧会が、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。
展覧会は、ハプスブルク家を紹介するプロローグを経て、第1章は「拡大される世界」。15世紀半ばに幕を開けた大航海時代に続いて、ルドルフ2世の治世にあたる16世紀末から17世紀始めには、望遠鏡による天体観測もはじまりました。

皇帝にも関わらず、現実逃避の傾向があったルドルフ2世。首都をウィーンからプラハに移転し、争いから離れた地で芸術と科学への興味を深めていきます。


プロローグ「ルドルフ2世とプラハ」、第1章「拡大される世界」

生涯独身で、旅行にも出なかったルドルフ2世。生きた動物を集めたプライベートの動物園も持っていました。

ルーラント・サーフェリーは、宮廷のお抱え画家の一人。多くの動物にあふれた独特のスタイルを確立しました。

花卉画(花の静物画)にも優れた才能を発揮したサーフェリー。ヤン・ブリューゲル(父)も花を得意とし、両者はネーデルラントにおける花の静物画の先駆者とされています。


第2章「収集される世界」

展覧会メインビジュアルは、ジュゼッペ・アルチンボルド《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》。会場ではルドルフ2世の肖像画と並べて展示されています。

ウェルトゥムヌスは、古代の創造神・四季の司祭・変身の神です。単なる奇異な肖像画ではなく、皇帝を万物の司神になぞらえた、権威付けとしての絵画ともいえます。

バルトロメウス・スプランガーは、エロティックな神話画の名手です。大きな作品で目を引くディルク・ド・クワード・ファン・ラーフェステインの《ルドルフ2世の治世の寓意》は、ルドルフ2世から直接発注されて描いた作品とされています。


第3章「変容する世界」

ヨーロッパの他の王侯貴族と同様に、収集したコレクションを「驚異の部屋」(独語でヴンダーカンマー:博物陳列室、またはクンストカンマー:美術品陳列室)に納めたルドルフ2世。美しいもの・奇妙なものを求め、ヨーロッパ随一のプライベートミュージアムになりました。

エピローグでは、様々な鉱物、華麗な工芸品や、観測機器などが展示されています。


エピローグ「驚異の部屋」

会場最後には現代美術家のフィリップ・ハースが手掛けた、アルチンボルド《四季》シリーズの立体模型も。このコーナーは撮影可能です。

展覧会は福岡市博物館から始まった巡回展。東京展の後は、3月21日(水)~5月27日(日)に佐川美術館(滋賀)で開催されます。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年1月10日 ]

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晋遊舎
¥ 1,080

料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon


■ルドルフ2世の驚異の世界展 に関するツイート


 
会場Bunkamura ザ・ミュージアム
開催期間2018年1月6日(土)~3月11日(日)
所在地 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
展覧会詳細へ 神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展 詳細情報
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