インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  特別展 仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―

特別展 仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―

■ばえる撮影エリアもあります
真言宗御室(おむろ)派総本山の仁和寺(にんなじ)。仁和4年(888)に宇多天皇が創建し、歴代天皇の帰依を受けてきた仁和寺には、貴重な寺宝が数多く伝わります。仁和寺が所蔵する名宝と、御室派寺院の宝物を一堂に集めて紹介する展覧会が、東京国立博物館 平成館で開催中です。
譲位後、出家して仁和寺に入った宇多法皇。法皇が住む僧房を「御室」と呼んだ事から、御室は仁和寺の別称となりました。

第1章「御室仁和寺の歴史」も、宇多法皇の紹介から始まります。仁和寺第一世が宇多法皇。以降、第三十世の住職まで、天皇の皇子や皇孫など皇室出身者が就いています(第十世を除く)。

仁和寺と皇室の深い繋がりを示すのが、宸翰(しんかん:天皇直筆の書)の数々。仁和寺は御願寺(皇室の私寺)として、各代の天皇に崇敬されてきました。

国宝《三十帖冊子》は第1章の目玉。空海が遣唐使として唐に留学した際、現地の経典などを写したもので、唐の写経生のほか、空海自身が書いた箇所もあります。

1月28日までは、なんと全帖を一挙公開(展覧会では初)。その後は会期末まで、空海真筆部分を中心に2帖ずつ展示されます。


第1章「御室仁和寺の歴史」

第2章は「修法の世界」。修法(しゅほう)は、仏の力で現実世界に様々な影響を与える密教の儀式のこと。天変地異による災いが深刻だったこの時代、修法は国家的な行事として行われてきました。

第3章は「御室の宝蔵」。宇多法皇は崩じる9日前に御物を仁和寺の宝蔵に移し、仁和寺の宝蔵が成立しました。以後、厳重に管理されており、中には、日本における現存最古の医学書、国宝《医心方》など、極めて重要な資料も含まれています。


第2章「修法の世界」、第3章「御室の宝蔵」

展示室2に進むと、さらに目を引く宝物が続々と登場。第4章は「仁和寺の江戸再興と観音堂」です。

京都にある他の寺院と同様に、仁和寺は応仁の乱で被災。寺の伽藍はことごとく焼失しました。江戸時代に入り、三代将軍家光の援助を受けて再興されました。

中門内の西側にあるのが、観音堂です。僧侶の修行道場のため普段は非公開ですが、今回、展示室内に観音堂の内部が再現されました。

須弥壇には中央の千手観音菩薩立像をはじめ、従者の二十八部衆立像、風神・雷神立像、脇侍に不動明王立像と降三世明王立像と、計33体。観音菩薩のさまざまな姿を描いた壁画も、高精細画像で再現されており、須弥壇の裏側まで、極彩色の世界が広がります。

なお、このコーナーは写真撮影が可能。‘ばえる’こと、間違え無しです。


第4章「仁和寺の江戸再興と観音堂」

第5章「御室派のみほとけ」には仏像がずらり。仁和寺だけでなく、御室派の各寺院から、ふだん公開されていない秘仏も含めて出陳されています。

大日如来を中心に四仏が配されているのは、重要文化財《五智如来坐像》(大阪・金剛寺)。続く阿弥陀如来坐像と両脇侍像は国宝で、仁和寺創建時の本尊です。

ひときわ目を引く巨大な像は、重要文化財《降三世明王立像》と重要文化財《深沙大将立像》(ともに福井・明通寺)。像高は2.5メートルを超える巨像ですが、一木造り(1本の木材から像を彫り出す技法)で造られています。


第5章「御室派のみほとけ」

なお展覧会は、2月12日(月・休)までの前期と2月14日(水)からの後期で大きく展示替え。1041本の手を持つ国宝《千手観音菩薩坐像》(大阪・葛井寺)は後期に展示されます。他にも何回か展示替えがありますので、公式サイトでご確認ください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年1月15日 ]

もっと知りたい仁和寺の歴史もっと知りたい仁和寺の歴史

久保 智康 (著), 朝川 美幸 (著)

東京美術
¥ 2,160

料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon


■仁和寺と御室派のみほとけ に関するツイート


 
会場東京国立博物館 平成館
開催期間2018年1月16日(火)~3月11日(日)
所在地 東京都台東区上野公園13-9
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://ninnaji2018.com/
展覧会詳細へ 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ― 詳細情報
取材レポート
国立新美術館「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」
ビュールレ C.
弥生美術館「昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展」
滝田ゆう
サントリー美術館「寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」
寛永の雅
東京国立博物館 表慶館「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」
アラビアの道
Bunkamura ザ・ミュージアム「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」
ルドルフ2世の…
パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」
ヘレンド展
東京国立博物館「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
仁和寺と御室派
横浜美術館「石内 都 肌理と写真」
石内 都
世田谷美術館「ボストン美術館 パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」
パリジェンヌ展
国立新美術館「20th DOMANI・明日展」
DOMANI・明日展
「静岡県富士山世界遺産センター」がオープン
静岡県富士山世界遺産センター
日本科学未来館「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」
MOVE なれる展
エリアレポーター パナソニック 汐留ミュージアム「ヘレンド展 ― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」
[エリアレポーター]
ヘレンド展
エリアレポーター 京都国立近代美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
[エリアレポーター]
ゴッホ展
エリアレポーター 国立国際美術館 開館40周年記念展「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」
[エリアレポーター]
トラベラー
エリアレポーター 神戸ファッション美術館「芳年 躍動の瞬間と永遠の美」
[エリアレポーター]
芳年
エリアレポーター 大阪市立東洋陶磁美術館「唐代胡人俑 ― シルクロードを駆けた夢」
[エリアレポーター]
唐代胡人俑
エリアレポーター 国立科学博物館「南方熊楠」
[エリアレポーター]
南方熊楠
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
特別展 運慶 アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 色絵 Japan CUTE ! 
ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「犬」
グランプリは 大和文華館 でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
ミュージアムキャラクターアワード2017 ミュージアムキャラクターアワード
2017 結果発表
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2018 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社