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レポート
河鍋暁斎の能・狂言画
三井記念美術館 | 東京都
知られざる暁斎、インテリ画家の素顔
幕末から明治に活躍した絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、能や狂言を演じる知性派でもありました。自らが愛した舞台を活写する展覧会が、三井記念美術館で開催中です。
展示室4
河鍋暁斎が所有していた《狂言面 白蔵主(はくぞうす)》
「舞台を描く」
「舞台を描く」
「舞台を描く」
「舞台を描く」
暁斎の代表作ともいえる《山姥図》(右)
「版本・版画になった能・狂言」
《末広がり図「シテ惺々」暁斎》は、暁斎自身が狂言「末広がり」を演じている様子を描いたもの
河鍋暁斎といえば、歌川国芳から連なる「奇想の画家」。確かに、そのイメージは暁斎の評価を不動のものとしましたが、一方でその枠内だけで捉えられがちなのも事実です。

実は暁斎は、日本のアカデミック絵画といえる狩野派の絵師でもあり、能や狂言を自ら演じるなど、武家の教養をきちんと身につけた人物でした(その一方で大酒飲みでもあったのですが)。本展では、舞台を愛した知識人としての暁斎の画業にスポットをあてました。


会場

会場入口の展示室1では、版本や免状などが展示されています。

狐の面は《狂言面 白蔵主(はくぞうす)》。狂言「釣狐」で使われるもので、暁斎が所有していました。


展示室1

展示室4には、屏風や軸物など見ごたえがある大作がずらり。暁斎の代表作ともいえる《山姥図》も、ここで展示されています。

「山姥」は能の演目にありますが、この絵は能ではなくて山姥の伝説を題材にしたもの。金太郎の母である、美しい山姥が魅力的です。抱かれている金太郎は赤子ですが、白い熊と力比べをしています。


河鍋暁斎《山姥図》

「本展の最大の見どころのひとつ」として樋口学芸員が紹介していたのが、第4章「迫真の下絵」。描かれるまでの過程など、完成作からは分かりにくい細部まで堪能することができます。

《能・狂言面之地取画巻》は、画稿を貼り合わせた画巻。パトロンの求めに応じて作られたものですが、暁斎の確かなデッサン力が見て取れます。


河鍋暁斎《能・狂言面之地取画巻》

この時期、東京では同時に河鍋暁斎の関連展が開催されます。太田記念美術館で「北斎と暁斎 ― 奇想の漫画」(4月27日~6月26日)、国立能楽堂資料展示室では「世も盡きじ―三井家の能・暁斎の猩々―」(4月19日~6月13日)です。あわせてお楽しみください。
会場
会期
2013年4月20日(土)~6月16日(日)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日
月曜日休館 ただし4月29日(月祝)、5月6日(月祝)は開館。5月7日(火)は休館
住所
東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階
電話 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
公式サイト http://www.mitsui-museum.jp/
料金
一般 1,200(1,000)円/大学・高校生 700(600)円/70歳以上 900円(要証明)/中学生以下 無料
※()内は20名以上の団体料金
※会期中、一般券・学生券の半券をご提示いただきますと2回目以降は団体料金になります
※障害者手帳をご呈示いただいたお客様および介護者(1名様)は無料です
展覧会詳細 河鍋暁斎の能・狂言画 詳細情報
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