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レポート
もてなす悦び ― ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会
三菱一号館美術館 | 東京都
和のモチーフで彩る、もてなしの心
今から約140年前の1873年。当時のオーストリア=ハンガリー帝国で開かれたウィーン万国博覧会に日本政府が初めて公式参加したことを機に、ロンドン、パリ、ニューヨークなどで日本に対する関心が急速に高まりました。「ジャポニスム」の始まりです。
ジャポニスムのカップ&ソーサー、28客の陳列は壮観です
ガラス器などが並ぶ展示会場
こちらは書籍や皿など。当時の欧米人の関心が日本に向けられていたことが伝わってきます
豪華なアフタヌーンティーのテーブルセッティング
三菱一号館美術館。19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式です
今回のオミヤゲは、カップ&ソーサーメモ帳(500円)。柄は全部で6種類、梅雨時なので水色のカップにしてみました
ジャポニスムはモネやゴッホなど絵画の世界にとどまらず、「遠い異国を連想させる品々を身近において愛でる」という趣向は、一般大衆の生活にも根を下ろして行きます。大量消費時代を迎えた欧米社会の広範な領域でジャポニスムをテーマにした様々な作品が生み出され、人々の生活に新たな異国情趣を添えていったのです。

本展覧会は、英国や米国で創り出されたジャポニスム様式の陶磁器や銀器、ガラス作品や服飾品を紹介するもの。扇、蜻蛉(トンボ)、鶴、鯉、竹、桜…。我々にとっては見慣れた題材ですが、当時の西洋人にとってはとてもエキゾチックなモチーフだったのでしょう。手の込んだ細工のティーカップやカトラリーは、当時の芳潤な生活文化を垣間見ることができます。

当時のアフタヌーン・ティーのテーブルセッティング

展示会場の目玉ともいえるのが「ジャポニスムの茶会」のコーナー。当時、一般のものになりつつあったアフタヌーン・ティーのテーブルセッティングが、会場に再現されました。同じ部屋にはカップとソーサーが横一列にならんだ圧巻の展示もあり、多くの注目を集めていました。

横一列に並んだカップとソーサー、圧巻です

最後に、三菱一号館美術館についてご紹介します。三菱一号館は、開国間もない日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルが1894(明治27)年に設計した洋風事務所建築です。震災や戦災も免れオフィスビルとして使われていましたが、1968(昭和43)年に老朽化のために解体。その後40年あまりの時を経て、コンドルの原設計に則って同じ地によみがえり、2010(平成22)年春に三菱一号館美術館として生まれ変わりました。

東京都心・丸の内にあるレンガ造りの瀟洒な建物。とてもお洒落なカフェ「Café 1894」は、かつて銀行の営業窓口として使われたフロアを使ったもので、美術館ともどもオススメです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年6月13日 ]
 
会場
会期
2011年6月14日(火)~8月21日(日)
会期終了
開館時間
10時~18時 / 金(祝日を除く)のみ10時~20時
※10/5より開館時間が変更になりました。
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
休館日
毎週月曜(但し、祝日の場合は閉館し翌日休館)、年末年始、展示替え期間
住所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://mimt.jp/omotenashi/
展覧会詳細 もてなす悦び —ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会 詳細情報
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