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技を極める―ヴァン クリーフ&アーペル  ハイジュエリーと日本の工芸

■日仏、「技」の競演
【会期終了】 1906年にパリ ヴァンドーム広場で創業した「ヴァン クリーフ&アーペル」。フランスを代表するハイジュエリーメゾンで、洗練されたジュエリーと時計は数多くのセレブリティを魅了し続けています。日仏両国による最高峰の「技」の競演、会場は京都国立近代美術館です。
宝石カット職人の息子アルフレッド・ヴァン クリーフと、宝石商の娘 エステル・アーペルが結婚して生まれたヴァン クリーフ&アーペル。1925年のパリ万博(アール・デコ展)で大賞に輝いて世界的な名声を獲得、以後も創造性豊かな作品を次々に発表しています。

ヴァン クリーフ&アーペルは世界各国で展覧会を開催しており、昨年はシンガポールのアートサイエンスミュージアムで「宝石にみる芸術と科学」展を開催。今年は京都という事もあり、ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーと日本の伝統工芸を対比させて紹介しています。

会場に入ると、暗い展示室にジュエリーが浮かび上がるよう。建築家の藤本壮介さんによる会場デザインが作品を引き立てます。

展覧会は3章構成で、まず「ヴァン クリーフ&アーペルの歴史」から。檜の長い一枚板のカウンターに、ヴァン クリーフ&アーペルの創立から現代に至るまでの作品80点が展示されています。

宝石を支える爪の部分を表から見せない特殊な技巧「ミステリーセッティング」は、1930年代に開発。特許登録されたこの技術は、今でもヴァン クリーフ&アーペルの象徴的な技術として知られています。


1章「ヴァン クリーフ&アーペルの歴史」

続いて2章は「技を極める」。明治時代を中心につくられた、いわゆる「超絶技巧」の工芸品と、ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーを対比させた展示です。ガラスケースをレイヤーに見立てて、作品が奥に広がっていきます。

展示されている日本の工芸品は七宝、自在金物、陶磁器、金属工芸、牙彫、刺繍絵画など。安藤緑山や並河靖之など、最近の展覧会で注目を集めた作家の名前もあります。

会場中ほどには映像でヴァン クリーフ&アーペルの工房も紹介されており、ハイジュエリー制作のプロセスも紹介。「自然光で確認するため、天気の悪い日は作業を行わない事もある」という徹底ぶりには驚かされます。


2章「技を極める」

3章は「文化の融合と未来」。ここにはヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーとともに、現代日本の工芸作家として、森口邦彦(重要無形文化財「友禅」保持者)、北村武資(重要無形文化財「羅」「経錦」保持者)などが並びます。

ここではアクリルケースが竹林のように林立しており、展示室を縫うように進んでいきます。好きなジュエリーを好きな方向からお楽しみいただけます。


3章「文化の融合と未来」

ヴァン クリーフ&アーペルの展覧会にはルールがあり、「1カ国、1都市、1美術館」でしか開催されません。すなわち東京への巡回も無し。ただ、幸いにも会期は長めなので、今から予定をたてても十分間に合います。磨き抜かれた空間で眼福のひと時をお過ごしください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年6月6日 ]



■技を極める ヴァン クリーフ&アーペル に関するツイート


 
会場京都国立近代美術館
開催期間2017年4月29日(土)~8月6日(日)
所在地 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL : 075-761-4111
HP : http://highjewelry.exhn.jp/
展覧会詳細へ 技を極める―ヴァン クリーフ&アーペル  ハイジュエリーと日本の工芸 詳細情報
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