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安藤忠雄展―挑戦―

■デビューから最新作まで、過去最大の安藤忠雄展
【会期は12/18まで】 建築家・安藤忠雄(1941-)。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。以来、既成概念を打ち破る建築作品を次々に世に送り出し、注目を集め続けています。約半世紀に及ぶ活動の軌跡と、さらなる未来への展望を俯瞰して紹介する展覧会が、国立新美術館で開催中です。
約270点の資料で89のプロジェクトを紹介する、過去最大規模の安藤忠雄展。全6セクションで安藤建築の全貌に迫ります。

会場は、安藤が独学時代に世界を旅した際のスケッチから。安藤は設計活動を始める前から海外を放浪しており、その体験が自身の建築観に繋がっていきました。

会場にはアトリエの再現も。元プロボクサーという異色の経歴を持つ安藤、壁にはボクシンググローブが掛かっています。



安藤忠雄の原点といえるのが、住宅。狭小敷地の「住吉の長屋」、急斜面につくられた「六甲の集合住宅」と、建築上の厳しい条件と課題に向き合いつつ、安藤ならではの個性的な住宅がつくられていきました。

会場には実質的なデビュー作「都市ゲリラ住居」から、進行中の「マンハッタンのペントハウスⅢ」まで、住宅の代表作品が一堂に会します。


セクション1:原点/住まい

本展最大の見どころといえるのが、屋外展示場に原寸大で再現された「光の教会」。一般的な建築の展覧会では、展示されるのはスケッチ/模型/写真や映像。体感できる原寸大の作品が設けられるのは、極めて珍しい試みです。

「光の教会」は、大阪・茨木市の住宅地にある小規模な教会。約30年前の作品です(1989年竣工)。正面にある十字状のスリットからの光が、礼拝堂をシンボリックに表現。装飾を排し、精神性が強調されています。


原寸大で再現された「光の教会」

大きな展示室に進むと、建築模型がずらり。「表参道ヒルズ」「東急東横線 渋谷駅」「上海保利大劇院」など近年手掛けた大規模な施設のほか、パリで進行中の最新作「ブルス・トゥ・ゴメルス」、さらに実現しなかったプロジェクトも含めて、主要作品が並びます。

中央には「直島プロジェクト」の空間インスタレーション。自然が失われていた瀬戸内海の小さな島・直島(香川県)が、1980年代末から30年余をかけて、風景と建築が一体化したアートの島になりました。現在では海外からも熱いまなざしを向けられています。



日本、家の列島」(パナソニック 汐留ミュージアム)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(東京国立近代美術館)、「建築の日本展」(森美術館、2018年4月開催)と、建築好きにはたまらない展覧会が続く中、大本命といえる企画展です。

会期が残り少なくなってしまいました。お早目にどうぞ。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年9月26日 ]

連戦連敗連戦連敗

安藤忠雄(著)

東京大学出版会
¥ 2,592

料金一般当日:1,500円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon


■安藤忠雄展 に関するツイート


 
会場国立新美術館
開催期間2017年9月27日(水)~12月18日(月)
所在地 東京都港区六本木7-22-2
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
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