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    埴輪造形美の極致「挂甲の武人」5体が勢揃い ― 東博で特別展「はにわ」が今秋開催
    (掲載日時:2024年4月22日)

    東京国立博物館 特別展「はにわ」記者発表会場より 「埴輪 挂甲の武人」(左から)修理後/彩色復元 制作:文化財活用センター
    東京国立博物館 特別展「はにわ」記者発表会場より 「埴輪 挂甲の武人」(左から)修理後/彩色復元 制作:文化財活用センター

    王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形、埴輪(はにわ)に焦点を当てた大規模な展覧会が、今秋、東京で開催される。

    展覧会は、埴輪の造形美の極致とされ、郵便切手などのモチーフにもなった国宝《埴輪 挂甲(けいこう)の武人》(東京国立博物館蔵)が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念した企画。

    国宝《挂甲の武人》は、同一工房で製作された可能性が指摘される埴輪が他に4体あり、それぞれ別のミュージアムが所属しているが(相川考古館、シアトル美術館、国立歴史民俗博物館、天理大学附属天理参考館)、展覧会では5体を同時に公開。

    東京国立博物館を代表する所蔵品のひとつである《埴輪 踊る人々》は、修理後、初お披露目。全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が集結する。

    展覧会はプロローグ「埴輪の世界」から始まり、「王の登場」「大王の埴輪」「埴輪の造形」「国宝 挂甲の武人とその仲間」「物語をつたえる埴輪」の5章と、エピローグ「日本人と埴輪の再会」という構成。

    東京国立博物館での大規模な埴輪店は、1973年の特別展観「はにわ」以来、約50年ぶりとなる。

    記者発表では「埴輪 挂甲の武人」の彩色復元も公開。解体修理での分析にともない、白、赤、灰の3色に塗り分けられていた鮮やかな姿が蘇った。

    挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」は、2024年10月16日(水)〜12月8日(日)、東京国立博物館 平成館で開催。観覧料などは未定。

    2025年1月21日(火)〜5月11日(日)、九州国立博物館に巡回する。

    東京国立博物館 特別展「はにわ」記者発表会場より 展覧会の見どころを解説する河野正訓さん(東京国立博物館 学芸研究部 考古室主任研究員)は、古墳時代の髪型「みずら」で登場
    東京国立博物館 特別展「はにわ」記者発表会場より 展覧会の見どころを解説する河野正訓さん(東京国立博物館 学芸研究部 考古室主任研究員)は、古墳時代の髪型「みずら」で登場

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