ニュース
    美術館・博物館の歴史を政治・社会・文化の視点からたどる ― 『博物館・美術館の世界史』(東京堂出版)
    (掲載日時:2024年5月7日)


    古代から現代まで世界の名だたる博物館・美術館の歴史を政治・社会・文化の視点からたどる書籍『博物館・美術館の世界史』が翻訳出版された。

    「古さ」や稀少性、美しさへの憧れから始まり、財力の誇示、権力の象徴、政治思想の反映、そして一般市民に開かれた社会・文化や教育に寄与する博物館へと進んでいった、人類の「蒐集」をめぐる歴史をまとめたもので、今回出版されたのは全3巻のうち第1巻。

    著者は『コレクション』で知られるクシシトフ・ポミアン、訳者は『博物館学・美術館学・文化遺産学基礎概念事典』の訳者・水嶋英治。

    古代ギリシア・ローマや中国からヨーロッパ、ロシア、トルコ、日本、アメリカまで幅広い地域を網羅していることに加え、これまでの「博物館史」は古代・中世についてはわずかな記述しかなかったが、本書は古代・中世だけで500頁を超える。

    詳細な索引を付し、レファレンスにも活用できる。歴史学者・本村凌二氏が解説、図版も120点が収められている。

    「博物館・美術館の世界史 Ⅰ(全3巻)」は東京堂出版より発売中。22,000円。

    https://www.tokyodoshuppan.com/book/b10041283.html



    第1部 個人コレクション 三つの誕生物語
     1 宝物の時代――墳墓、寺院、宮殿
     2 中国とローマ――個人コレクションの二重の起源
     3 キリスト教徒の宝物――金と恵み4 個人コレクションの復活
    第2部 イタリアの博物館 一五世紀から一八世紀まで
     5 古代遺物への反応
     6 衰退と古代美術品への回帰
     7 古代美術の勝利
    第3部 アルプス越えの旅 一六世紀から一八世紀まで
     8 絵画と古美術品
     9 好奇心の部屋 クンストカンマー
     10 自然史――陳列室から博物館へ
     11 美術館へ向けて


    おすすめレポート
    学芸員募集
    (公財)東京都人権啓発センター 契約職員(専門員)募集 [東京都人権啓発センター(東京都人権プラザ)]
    東京都
    荻窪三庭園担当 契約社員募集! [荻窪三庭園]
    東京都
    【公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集 [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    国立工芸館研究補佐員(学芸業務)公募 [国立工芸館]
    石川県
    【パート】神戸海洋博物館 運営スタッフ 募集! [神戸市中央区波止場町2-2(神戸海洋博物館)]
    兵庫県
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    モネ 睡蓮のとき
    開催まであと138日
    2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
    2
    東京オペラシティ アートギャラリー | 東京都
    宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO
    開催中[あと27日]
    2024年4月11日(木)〜6月16日(日)
    3
    森アーツセンターギャラリー | 東京都
    MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~
    もうすぐ終了[あと13日]
    2024年3月15日(金)〜6月2日(日)
    4
    SOMPO美術館 | 東京都
    北欧の神秘 ― ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
    開催中[あと20日]
    2024年3月23日(土)〜6月9日(日)
    5
    静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館) | 東京都
    画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎
    開催中[あと20日]
    2024年4月13日(土)〜6月9日(日)