2019年3月11日(月)、東京・千代田区の東京国立近代美術館で「福沢一郎展」のプレス向け内覧会が開催された。
1930年代の日本にシュルレアリスムを紹介し、前衛美術運動のリーダーとして活躍した福沢一郎(1898-1992)の大規模な回顧展。
福沢は群馬県富岡町(現:富岡市)生まれ。東京帝国大学(現:東京大学)に入学も、大学にはほとんど行かず、朝倉文夫の彫塑塾へ。パリ留学中に絵画に転じ、マックス・エルンストの影響を受けて、古い雑誌の挿絵を組み合わせた作品を制作した。
帰国後は日本の社会を風刺した独自の作品を制作。シュルレアリスムと共産主義との関係を疑われ、戦時下では検挙されている。戦後は活動に再開。晩年には文化勲章も受賞し、現代社会へのメッセージを、古典をふまえて普遍的な人間の問題として表現するという姿勢を貫いた。
展覧会は10章構成。油彩・素描・写真の約100作品で、福沢の多彩な画業を振り返る。
「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」は東京国立近代美術館で、2019年3月12日(火)~5月26日(日)に開催。観覧料は一般 1,200円、大学生 800円。
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