右壁面手前は徳川綱吉による一行書「仁義礼智信」(德川記念財団蔵)
東京・江東区の東京都江戸東京博物館で「天下泰平~将軍と新しい文化の創造~」が開催される。
徳川宗家に伝来する歴代将軍の書画などを通じて、将軍家が文化に果たした役割を紹介する企画展。
徳川家の歴代将軍は、初代の徳川家康が自ら書や絵画を描くだけでなく、活版印刷にも力を入れるなど、文化事業を推進。
三代将軍家光は、徳川家の権威を高めるとともに、狩野派など多くの芸術家を支援して育成。五代綱吉は儒学を背景に「文治政治」を推進。八代吉宗は実学を推奨し、殖産興業のきっかけになった。
十一代家斉は「東照宮御実紀」をはじめ、江戸幕府の公式史書を編纂。古宝物図録集「集古十種」の編纂も進め、過去の文化財にも光を当てた。
また、明治維新後に十六代当主になった徳川家達は、幻の東京五輪として知られる第十二回オリンピック東京大会の組織委員長に就任。結果として実現には至らなかったものの、アジア初となる「平和の祭典」開催に向けて尽力している。
展覧会では文化人としての徳川将軍家に注目。81件の資料(会期中通じて)で、文化に対する将軍家の貢献を展観する。
「天下泰平~将軍と新しい文化の創造~」は東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室で2020年1月2日(木)~2月16日(日)に開催。観覧料は一般 600円、大学・専門学校生 480円、中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円、中学生(都内)・小学生以下無料。
会期中に展示替えが行われる。
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