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旧有備館

東日本大震災では、文化財そのものが地震や津波で全壊した例も多い。そのひとつが、今回ご紹介する宮城県大崎市の旧有備館である。江戸時代初期の1677年頃に建てられた岩出山伊達家の学問所は、茅葺き屋根に完全に押しつぶされてしまった。(取材:2012年1月27日)

地図
旧有備館
旧有備館
http://www.city.osaki.miyagi.jp/guest
/kanko/shiseki/02.html

所在:宮城県大崎市
開館:1677年頃の建築。国の史跡名勝指定は1933年。
フロア:地上1階(主屋は一重寄棟造茅葺)
震源からの距離:185Km
所在地の震度:6強
震災時の状況:開館中
おもな被害:主屋は倒壊。附属屋は壁や屋根に被害。庭園の各所が地割れや陥没。
再開:主屋は復元、附属屋・庭園は修繕する予定。庭園は2011年5月3日(火)に再オープン(一部は立ち入り禁止)
土煙とともに倒壊
あまりの大きな土煙に、道の向かい側にいた人は「火事になったのかと思った」という。幾度の修繕はあったものの、大きな災害にあわず300年余りに渡って守られてきた地域のシンボルが、轟音とともに倒壊した瞬間だった。

歴史ある文化財のため、メンテナンス計画は進んでいた。日本庭園にある茶室の改修は終了。主屋も耐震補強を含めた計画・設計が進んでおり、いよいよ本格的な改修工事を進めようとしていた矢先の悲劇である。

主屋は茅葺屋根が建物部分を完全に押し潰す形でぺしゃんこに。主屋に隣接する附属屋も傾き、庭園も池の周りの各所が崩落してしまった。

震災当時、お客様が2名、スタッフは3名。主屋の中にお客様がいたら大惨事になっていたが、2008年の岩手・宮城内陸地震の後に、主屋内部は立ち入り禁止にしていたため、幸いにも人的な被害は発生しなかった。

現在は潰れた主屋にはブルーシートが掛けられ、茅葺き屋根には通気用の紙筒を刺している状態。周辺は立ち入り禁止になっており、庭園も一部にしか入ることができない。





             

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