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久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ

「津波警報といっても、津波なんか見たことがない」。震災前は、誰もがそう思っていた。久慈地下水族科学館 もぐらんぴあの宇部修さんもそうだった。海の近くとはいえ、まさかここまで…。淡い期待は、完全に裏切られることとなる。(取材:2012年2月8日)

地図
久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ
久慈地下水族科学館 もぐらんぴあ
(現:もぐらんぴあ・まちなか水族館 )
https://www.facebook.com/もぐらんぴあまちなか水族館-176966159123594/
所在:岩手県久慈市
開館:1994年4月
フロア:地上2階
震源からの距離:252Km
所在地の震度:5弱
震災時の状況:開館中
おもな被害:津波で施設全壊
再開:久慈市内の空き店舗を利用した「もぐらんぴあ まちなか水族館」として2011年8月5日(金)に再オープン。2014年に跡地で再建される計画も。
初めて聞いた“大”津波警報
「揺れの大きさよりも、揺れている時間の長さが普通ではなかった」というのは、もぐらんぴあ久慈地下水族科学館の宇部修さん。

冬場の平日ということもあって、来館者は1組だけ。館は停電したが、非常電源で水槽のポンプは動いていた。念のためお客様は館から出ていただき、館内の様子を見に行ったところで「大津波警報」の警報が入ってきた。

もぐらんぴあは海に近いが、今まで津波警報で海に変化があったことは一度はもない。ただ、今回は初めて聞く“大”津波警報。スタッフ4名で、とりあえず離れた高所に避難した。

その後、避難命令、道路封鎖と、事態は時間を追うごとに緊迫。さすがにただごとでは無いことに気付いたものの、すでに道路は封鎖され、館には近づくことすらできない。水族館はどうなってしまうのか、不安は募ったがどうすることもできず、その日はいったん帰宅した。

残っていたのは、廃墟
そして翌日。もぐらんぴあの入口施設は山に接している。目の前は国家石油備蓄基地の施設が林立し、その向こうがようやく海。海は直接は見えないため、津波の被害はイメージしにくかった。

基地はかなりやられているにしても、水族館は床に水が溜まっているぐらいだろうか。魚の被害が少なければいいのだが…。そんな考えで現場に向かう途中で「周辺は壊滅、もぐらんぴあも復旧不可能」という情報が入ってきた。

非常時には噂話が大きくなる。半信半疑で現場に向かい、裏山の上から建物を見ると、見覚えのある屋根が見える。「やっぱり大げさな噂じゃないか…」。

そう思って下まで行くと、言葉を失った。

無事のように見えたのは、屋根だけ。壁は全て押し壊され、中は爆撃にあったようにガレキの山と化していた。そこにある廃墟は、まぎれもなくもぐらんぴあだった。





             

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