インターネットミュージアム
インターネットミュージアム > MUSEUM ACTION > Rerort > リアス・アーク美術館
取材・寄稿レポート
震災関連リンク
  日本博物館協会
  全国科学博物館協議会
  美術館連絡協議会
  全国美術館会議
  日本動物園水族館協会
  ICOM(国際博物館会議)日本委員会
情報募集中
東日本大震災におけるミュージアム関連情報の投稿をお待ちしています。
  action@museum.or.jp

リアス・アーク美術館

犠牲者と同数の紙人形を並べて、被害を視覚化する。高さ6メートルの模型で津波の大きさを示す。これは、震災後のアート展ではない。企画が実施されたのは2006年。「津波は想定外の出来事ではない」と学芸係長の山内宏泰さんが話す、リアス・アーク美術館を訪ねた。(取材:2012年10月11日)

地図
リアス・アーク美術館
リアス・アーク美術館
http://www.riasark.com/
所在:宮城県気仙沼市
開館:1994年10月
フロア:地上3階
震源からの距離:143Km
所在地の震度:5強~6弱
震災時の状況:開館中
おもな被害: 展示室の天井・壁面の剥落、床・壁面に無数の亀裂、外壁の亀裂による雨漏り、ガラスの破損など。美術品の一部が損壊。
再開:2012年7月に一部開館。全面再開は2013年4月の予定。
「方舟」の美術館
気仙沼駅から車で15分、リアス・アーク美術館は町の中心から少し離れた高台にある。アークは「方舟」のこと。ノアの方舟のように地域の文化遺産を収集して後世に伝えようと、1994年に開館した。ユニークな形の建築は、日本建築学会賞を受賞。現在は気仙沼市と南三陸町による広域組合が管理運営している。

館の常設展は2本立てで、ひとつ目の美術は、東北・北海道のアーティストの作品が中心。もうひとつは「食」をキーワードにした歴史・民俗系の展示で、漁具や農耕器具などを紹介している。一般的な美術館の枠に留まらない同館ならではの特徴だ。

震災の当日。尋常では無い揺れが美術館にいた山内さんを襲った。天井や壁面が剥落、ガラスは割れ、外壁にも亀裂が入った。収蔵作品も美術品2点が全壊、1点は部分損壊。建物の倒壊も覚悟したほどの激震だったが、躯体はなんとか守られ、修繕で対応できたのは幸いといえるだろう。

気仙沼市の津波被害は、巨大な船が駅前に打ち揚げられた光景で良く知られている。山内さんも高台の美術館にいなければ、どうなっていたことか。鉄筋4階建てだった山内さんの住居は1~2階が無くなり、200メートル離れた所に3~4階だけがひっくり返っていた。美術館のスタッフ11名は全員無事だったが、4名の親族が命を落としている。





             

Copyright(C)1996-2014 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
インターネットミュージアムは丹青グループが運営しております。
協力/ (株)丹青研究所、編集・制作/ (株)丹青社