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鯨と海の科学館

手伝いに来てくれたボランティアも、思わず「おぉ!」と声を上げる迫力。全長17.6メートル、世界最大級のマッコウクジラの骨格標本で知られるのが、岩手県山田町の「鯨と海の科学館」だ。震災のダメージで長期に渡って休館中だが、2014年度には再びその雄姿が見られる。(取材:2012年11月27日)

地図
鯨と海の科学館
鯨と海の科学館
http://www.town.yamada.iwate.jp/kujirakan/
(サイト未更新)
所在:岩手県山田町
開館:1992年7月
フロア:地上2階
震源からの距離:167Km
所在地の震度:5強
震災時の状況:12月~3月の冬季休館中。指定管理者制度に移行する4月開館に向けて準備中。
おもな被害: 外壁欠落、入館者用スロープ陥没。空調設備、ボイラー、油庫などの施設は建物ごと流出。館内の展示物、標本等は一部を除いて壊滅。メイン展示であるマッコウクジラ骨格標本は3分の1が海水に浸かるもほぼ無傷。
再開:2014年度に再開館の予定。
クジラの町、山田町
三陸海岸の中ほど、宮古市と釜石市の中間あたりに、東に向かって飛び出ている特徴的な形の半島がある。昔は島だったというこの半島は、岩手県山田町の船越半島。その付け根部分にあるのが「鯨と海の科学館」だ。

三陸海岸は、海の恵みにあふれている。中でも山田町は戦後に捕鯨基地が作られ、マッコウクジラ、イワシクジラ、シロナガスクジラなど大型のクジラが水揚げされて賑わっていた。最盛期の1977年には、マッコウクジラだけで893頭が捕獲されたという。

その後、鯨の保護政策にともなって捕鯨の環境は激変。ついに1988年には商業捕鯨が全面禁止となるが、その直前の1987年、釜石沖で巨大マッコウクジラが捕獲された。17.6メートルの体長は、大きなマッコウクジラの中でも際立った大きさである。

たとえ捕鯨ができなくなっても、巨大なクジラの姿を子どもたちに伝えていきたい。そんな声に応えて1992年に開館したのが「鯨と海の科学館」である。都会のミュージアムのような規模ではないものの、町の人は親しみをこめて「くじら館」と呼んでいた。

4月のスタートを目前にして
くじら館は2011年度から指定管理者が運営することとなり、管理者には山田町観光協会が選ばれた。12月から3月までは、冬季の休館中。4月のスタートに向け、新館長になった湊敏さんをはじめスタッフ一同で、新しい企画を進めていたところだった。

震災時は、3名の男性職員が水槽をメンテナンス中。あわてて館内各所を点検し、開口部を閉鎖してから館外に避難した。津波は地震から30分程で襲来。職員の避難は危機一髪という状況だった。

津波の破壊力は凄まじく、屋外にあった空調設備、ボイラー、油庫などの施設は建物ごと流出。水は2階の事務所まで到達し、パソコンやコピー機なども使用できなくなってしました。建物の外壁が欠落、入館者用のスロープも陥没したが、建物の構造は何とか守られた。





             

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