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鯨と海の科学館
ボランティアの献身的な働きに助けられた。(撮影:2011年4月16日)
ボランティアの献身的な働きに助けられた。(撮影:2011年4月16日)

メインの入り口だった、入館者用のスロープ。周辺のガレキ置き場では処理が進む。(撮影:2012年11月27日)
メインの入り口だった、入館者用のスロープ。周辺のガレキ置き場では処理が進む。(撮影:2012年11月27日)

現在の鯨と海の科学館。駐車スペースの脇には被災したトラックが残っていた。(撮影:2012年11月27日)
現在の鯨と海の科学館。駐車スペースの脇には被災したトラックが残っていた。(撮影:2012年11月27日)

取材に応じていただいた館長の湊敏さん
取材に応じていただいた館長の湊敏さん


ボランティアの尽力
他の展示物や標本類は大きな被害を受けたが、一部は流出を免れたものもあった。回収された資料は、国立科学博物館、岩手県立博物館、そして文化財レスキューなどの支援を受けて保存・修復している。東京海洋大学、筑波大学、弘前大学、神奈川大学からも協力を受けた。

公的な機関による支援もさることながら、湊館長が強く訴えるのはボランティアへの感謝の気持ちだ。「自分が逆の立場だったら、ここまで献身的に動けるだろうか」と、当時を振り返る。

館内に入ってくれたのは、延べ800名余。溜まった泥の中には標本や文化財が埋まっているため、作業は細心の注意が必要だ。足の踏み場もなかった館内。スタッフだけではいつまでかかるか想像もできなかったが、多い日には50人以上のボランティアが黙々と作業し、目に見えるガレキは約5カ月後には片付けられたという。

地元の人も巻き込んで
現在、くじら館の周辺は、町全体から集められたガレキの一時的な集積場所となっている。2011年10月にはガレキが自然発火して消防車が駆けつける騒ぎもあったが、今では処理も進み、ガレキの山も目に見えて小さくなった。

復旧に向け、着実に進んでいるくじら館。周辺の整備が前提となるが、2013年度中には復旧工事に着工、2014年度中には再オープンする見込みだ。

「この機会に、くじら館をもう一度元気にしたい」という湊館長。館に対する町民のまなざしは温かいが、近年は入館者減に悩んでいたのも事実である。「まずは、地元の人を巻き込みたい」。町の人がくじら館を再評価してくれれば、町民ひとりひとりが広報してくれる。それぞれが情報を発信してくれれば、大きな輪が広がるはずだ。

見ることだけが主体だったくじら館を、使ってもらえるくじら館に。館内のシアターは、町民が作った映像発表の場に使えるかもしれない。特別展示室を使って、婚活イベントはできないだろうか。観光協会ならではの視点も含めて、次々にアイディアが浮かんでいる。

 
追記:くじら館は、2017年7月15日に再開しました。
 



             

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