永瀬正敏写真展《bloom》

永瀬正敏は映画への出演を中心とする俳優として、国内外の多くの作品に出演し、高い評価を受けています。その一方で、彼には写真家としての側面があります。 青森、宮崎など日本の各地を撮影した過去の展覧会では、街や自然、住民などの姿を撮ってきました。シャッターを切る瞬間には、戦前に写真師だった祖父の存在をいつも感じるといいます。 本展は、高浜市市制50周年、かわら美術館開館25周年をむかえる記念の展覧会として、永瀬が高浜の地を訪れて撮影した新作をメインに、過去の作品もあわせて展示します。 新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう2020年を、永瀬はありのままカメラにおさめました。被写体への情感に満ちたまなざしで捉えた、高浜の日常―瓦や細工人形の伝統、人びとの生活や何気ない風景―をご覧ください。 《永瀬 正敏（ながせ まさとし）》 1966年宮崎県生まれ。写真家として20年以上のキャリアを持つ。主な展覧会に、「Memories of M―Ｍの記憶―」（みやざきアートセンター、2013-2014年）、「呼吸～Breath of life～」（入江泰吉記念奈良市写真美術館、2018年）。