旅の記憶

〈概要〉 　独立美術協会会員の画家として、また教育者として70年近く鹿児島の美術界の発展に尽力してきた前畑省三の足跡は、鹿児島の近代美術界の軌跡そのものでもあります。 　地層や人物像、琉球文化などをモチーフとした長きにわたる画業において、氏はスケッチを日課とし、世界・国内各地の旅先の風景や日常風景を描いてきました。描き留めたスケッチには制作当時の空気を閉じ込めたような臨場感があり、画家の思い出が伝わってくるようです。 　本展では膨大なスケッチブックの中から約135点を展示し、大半の作品が初公開となります。米寿を迎える節目の年に、画家の「旅の記憶」 を共に辿ってみませんか。 〈展示構成〉 　前畑のスケッチ群を絵画制作のテーマや地域によって６ピックに分けて展示 　ヨーロッパ／韓国／台湾／琉球列島／日本各地（沖縄を除く）／鹿児島女子短期大学（勤務先）からの風景 　あわせて、会場内でスケッチ作品のスライドショーや前畑省三インタビュー動画を上映