IN-BETWEEN:アジア・ビデオアート・ウィークエンド

    森美術館 | 東京都

     映像による美術表現は、1970年代以降のビデオアートの広がりやテクノロジーの発展によって、新しいメディアとしてのさまざまな可能性を開いて来ました。そのスタイルも長編・短編フィルムからドキュメンタリー、あるいはホームビデオ的なロードムービーやインタビュー、アニメーションなど多岐にわたっています。「IN-BETWEEN(狭間、あいだ、中間領域)」と題した今回のスクリーニングでは、日本、中国、台湾、ベトナム、マレーシア、タイといったアジア各地のアーティスト11名によるシングルチャンネル(1画面)のシュート・ビデオを紹介します。  中国の新世代を代表するアーティストのツァオ・フェイ(曹斐)は、アメリカのポピュラーカルチャーがぎこちなさを伴って現代の中国社会に流れ込んでいる様を、広州の路上でさまざまな世代や職業の人がヒップホップを踊る映像を通してユーモラスに描いてくれます。また、日本人の父とベトナム人の母の間に生まれたジュン・グエン=ハシツバは、異なる文化や時代の狭間で複雑に揺れ動く人々の心理を独特の物語性やメタファーを用いて表現します。一方、台湾出身でニューヨークを拠点に活動するポン・ホンツー(彭弘智)の「犬の修道士」シリーズでは、宗教的、道徳的メッセージを犬が壁に書いていることで、現代社会を生きる人間の論理館や相互の関係性について考えさせます。  このように、今回の上映作品では、生と死、現実と空想世界、記憶と現在、ローカルとグローバル、意識と無意識、伝統と現代など、ハイブリッド化されたアジアの文化の中でさまざまな領域を往来するアーティストの視点を感じることができるでしょう。その狭間には、複雑さや困難がある一方で、新しさや未来への可能性が込められています。
    会期
    2008年8月1日(金)〜8月3日(日)
    会期終了
    開館時間
    月・水~日曜日10:00~22:00
    火曜日 10:00~17:00
    (いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
    *展覧会により変更する場合がございます。
    *最新情報は、美術館のウェブサイトをご確認ください。
    料金
    展望台 東京シティビューの入館券でご覧いただけます。 一般:1500円、学生(高校・大学生):1000円、子ども(4歳以上-中学生):500円 ※表示料金に消費税込
    会場
    森美術館ギャラリー1
    住所
    〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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