明治6年(1873)、近代的な軍隊整備を目指した明治政府により徴兵令が制定されると、一定の年齢に達した男子が兵士としての訓練を受け、戦場に送られる体制ができあがりました。対外戦争を重ねるたびに戦場は拡大し、昭和20年(1945)に終戦を迎えるまで、多くの人々が兵士として戦場を経験することになります。
特に昭和6年の満州事変以降は、招集・志願を問わず、数多くの人々が出征しました。中国や南方の国外に派遣され、そこで戦った人だけではありません。飛行機の整備兵だった人、軍医だった人、兵士の教育に携わった人、兵器の製造に携わった人、本土を護るために特攻や防衛をした人など様々な役割をもって戦いました。
初めての対外戦争である日清戦争からは今年125年、昭和20年の第二次世界大戦終戦後からは75年が過ぎ、兵士として戦争を経験した人々の多くが亡くなっています。今回の展覧会では、寄贈された数多くの遺品、資料を通して、兵士たちが経験した「戦争に行く」とはどういうものだったのか、彼らが過ごした「戦場」とはどのようなものだったのかを紹介します。
■関連イベント
「祈りの木に折り鶴を飾ろう」
「謎ときクイズラリー」
受付 9:00~15:30
費用 1キット/100円
「回り灯篭を作ろう」
8月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)・15日(土)・16日(日)・22日(土)・23日(日)
各日10:00~16:00 300円(別途:電球キット700円)
定員 1日10個(先着順)
■記念講演会
7月18日(土)14:00~
記念講演会「戦場と兵士-アジア・太平洋戦争を中心に-」講師:吉田裕氏(一橋大学名誉教授)
定員 15名(先着順/要予約)
7/7(火) 9:00~電話受付
8月23日(日)14:00~
記念講演会「出征兵士の手紙を読む」講師:一ノ瀬俊也氏(埼玉大学教授)
定員 15名(先着順/要予約)
8/7(金)9:00~電話受付
■ナイトミュージアム
8月28日(金)~30日(日)は20:30まで開館