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国立科学博物館 特別展「人体 -神秘への挑戦-」

文 [エリアレポーター]コロコロ / 2018年3月12日
未知なる世界へ向けて開幕

「人体 神秘への挑戦」開会式

人体を理解するために先人たちは何をしてきたのでしょう。そもそも人体を理解するとは、どういうことなのでしょうか。機能面、発生学的にとらえたり、進化の文脈でとらえるなど様々な形で解明されてきました。人体を理解する上で、科学の発達は密接です。

レオナルドは解剖し、記録に残しました。その記録は実に写実的ですが、創造の世界も含まれます。どんな創造を巡らせたのか脳の中を覗くことができます。過去と今、そして未来に向けて人体の新たな探索に出発です。


人はどこから来てどこへ行く?

人は、どうやって生まれたのでしょう? 有性生殖ではどんな生物でも、たった一個の卵子から始まります。分裂を繰り返し、成人は37兆個の細胞で構成。倍々増殖で計算すると、45回の分裂でこの数になるそう。しかし、人の体は、そんなに単純ではありません。

▼たった一個の卵子と精子の出会いから

《精子と卵子 模型》

ヒトのはじまりを知る苦労

ヒトの成長を理解するために、過去どんな苦労があったのでしょうか? この模型は何でできているでしょう?

▼卵子が受精後、分裂しながら大きくなっていく様子

《カーネギー発生段階とカーネギー標本 オズボーン・オーヴァートン・ハード》

▼ギザギザは何?


近寄ってみると、ギザギザしています。3Dプリンターで製作されたのかなと思いました。もっとスムーズに仕上げることができそうですが、昔の模型を再現しているのでしょうか? 模型が何でできているのか、気になりました。

▼石膏の板が重なった模型


なんとこれ、石膏の板を重ねてできたヒトの胚だったのです。胚を、連続切片にして拡大、石膏で作った薄い板を重ね合わせたものだとわかりました。これCTスキャンと同じ考え方です! まさか薄い板の重なりだったとは!

▼こちらは縦分割、エラやしっぽが見える


脊椎動物や魚は発生段階が共通していて見た目も同じ。受精後、間もないとエラやしっぽのようなものがあります。こちらは縦割で重ねています。


ヒトの胚は23ステージ
ヒトの胚の成長過程を、23段階に分けて考えることが提唱されました。その論文を発表した時に使われた模型です。「カーネギー発生段階」と言われ、歴史的な発表の大事な模型で、石膏は壊れやすく、万が一のことがあってはと貸し出しが難航したそう。交渉の末にやってきました。


解説の数行に注意!
こんなこと解説がないとわからない…と思ったら、ちゃんと書いてありました。



妊娠〇週といわれますが、23のステージは、時間でなく、形態学的に分けたことが特徴で、他の生物にも使うことができ、生物の種類による比較もしやすいとう特徴があります。

先人の苦労を3Dプリンターと見過ごすところでした。この石膏を作ったのは、美術デザイン学校で彫刻とパターンメイキングを学び、機械の原型製作者だったことにも驚きました。発生学は素人。しかしドイツ語から学び独学で身に着けたそう。石膏の組み立て技術や、道具の改良も行い、レオナルド同様、芸術家の目と技が科学領域で大きな貢献をもたらしたのです。卓越した科学芸術家の力は人体の解明にも、大きな貢献をしていたのでした。

会場国立科学博物館
開催期間2018年3月13日(火)~6月17日(日)
休館日毎週月曜日 ただし3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館
開館時間 9:00~17:00
金曜、土曜日は20:00まで
4月29日(日)、30日(月・振替休日)、5月3日(木・祝)は20:00まで
5月1日(火)、2日(水)、6日(日)は18:00まで
※入館は閉館の30分前まで
所在地東京都台東区上野公園7-20
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
HP : http://jintai2018.jp/
料金一般・大学生 1,600円/小・中・高校生 600円
展覧会詳細へ 特別展「人体 -神秘への挑戦-」 詳細情報
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